オランダテレビ局「NOS」のインタビューに答えたシャウテンは悔しさを隠さなかった。

「まだ飲み込めていない。タカギとキムに勝利することは可能だと思っていたが、あまりにも早くに先頭に立ってしまい、
このまま行くべきか、それとももっと後まで(力を)残すべきかと悩んだ結果、行ってしまえと。最後に彼女たちに抜かれてしまったことは残念」

 残り1周と少しの時点で先頭に立ち、そのまま押し切りを狙った。最終コーナー付近まで先頭に立っていたが、
コーナーで膨らんだ間隙を高木とキム・ボルム(韓国)に突かれ、3位フィニッシュ。

「銅メダルは嬉しいけど、とにかく自分たちがやりたいレースができなかった。本来のプランではアヌークが最後の2周を思いっきり行って引っ張り、
私が最後の300mで抜け出すつもりだった」

 シャウテンは展開面での誤算があったと振り返った。
リンクを16周するマススタートでは風よけのために前に選手を置いたり、スパートのタイミングなど、
駆け引きが大きなウエートを占める。決勝の16人の中にオランダ選手が2人いたのは、圧倒的に有利かと思われたが、そうではなかった。

「さらに不利に働いたのは、オランダ人が2人、日本人1人、韓国人1人だったこと。彼女たちが私達を意識することはわかりきっていた。
タカギは私の後ろにつくために、押したり色々したりしているのは感じていた。レース中いちども私の後ろからはなれなかった。とにかく他にやりようがなかった。
(残り)500メートルで先頭に立ってしまった。今はこの結果に満足している。これも戦略の一つだから」

 オランダ勢が2人いたことが、逆に徹底したマークを受ける要因になってしまったと、シャウテンは分析。
自身の真後ろにピタリとつけ、力を温存しつつ、最後にかける――。そんな高木の見事な戦略に脱帽していた。

 そしてレース前に、日本スケートチームのヨハン・デビット・コーチとの間に、こんなやりとりがあったとも明かしている。

「先週、ヨハンは私に、『全然良くない』と言ってきたの。それでも彼はナナを私の後ろにつけるように指示したのだから、
私を優勝候補に思ってたんでしょうね。全員が私の後ろについていた。昨年は一度もW杯は表彰台に登っていないのによ。練習でも見てるのかな」

 ヨハン・デビットはシャウテンの元コーチでもある。力量、メンタル面、すべてにおいて彼女のことを知り尽くしていたのだろう。
試合前の駆け引きから、シャウテンは翻弄されていたのかもしれない。高木菜那の金メダルの裏には、詳細で綿密な計算が隠されていた。

https://the-ans.jp/news/19140/
https://the-ans.jp/news/19140/2/

 同じオランダのファンデルバイデンが膝を痛めたため、レースプランが狂ったそうで
「早く前に出すぎた。だから最後の100メートルの勝負で敗れた。金メダルを失った」と落胆した。

15年の世界距離別選手権覇者は「選手の中には何度も(体を)押してくる選手がいた。
ショートトラックではカメラがあって審判員もいて、審判員に罰則を与えられる」と苦言を呈した。

https://www.nikkansports.com/olympic/pyeongchang2018/speedskate/news/201802250000311.html

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