>>1つづき)

 ◇二階堂ふみさんのコメント

 小学生のときに赤川次郎先生の小説が大好きで、よく読んでいたんです。初めて読んだ長編小説も赤川先生の作品でした。中でも「探偵物語」は映画も小説も拝見していて、好きな作品です。

 撮影に入るにあたっては特に何かを準備することはせず、自然体のままで臨みました。印象的だったのは衣装チェンジの回数(笑い)。今回はお嬢さま役ということで、いろんなお洋服を着させていただいたので、着替えるたびに皆さんをお待たせして申し訳ない気持ちでいっぱいでした。でも、衣装が替わるとまた新鮮な気持ちにもなりますし、斎藤さんにも華やかだとおっしゃっていただき、光栄です。

 赤川先生の作品ならではのスリルやコメディー感を自分なりにかみ砕いて表現できたらな……そう思って、今回は撮影に取り組みました。皆さんにもぜひ楽しんでいただければ、と思います。

 ◇赤川次郎さんのコメント

 薬師丸ひろ子さんの映画から30年余り、新たな「探偵物語」が生まれる。軽快でおしゃれなミステリーというのは、よくあるようで、実は日本の映画・テレビの苦手なジャンルなのだ。今回、主演の斎藤工さんは原作の「中年の疲れた探偵」にはスマート過ぎるが、二階堂ふみさんのみずみずしい女子大生とのジェネレーションギャップが生み出す、ユーモアとロマンチックな雰囲気は充分に楽しめるものに仕上がっているに違いない。

(おわり)