バチュアイ、ELアタランタ戦での人種差別に苦言「残りの試合はテレビで観て」


ドルトムントに所属するベルギー代表FWミシー・バチュアイが、22日に行われたヨーロッパリーグ(EL)決勝トーナメント1回戦(ラウンド32)セカンドレグ、アウェイでのアタランタ戦後に、相手サポーターに対して自身のツイッターでメッセージを送った。

 ドルトムントは15日に行われたファーストレグで、ホームで3−2と勝利。アドバンテージを得た状態で敵地に乗り込んだが、アタランタに先制を許してしまった。しかし83分に、ドイツ代表DFマルセル・シュメルツァーが起死回生の同点弾を奪い、2試合合計4−3でベスト16進出を果たした。

 この試合でフル出場を果たしたバチュアイは、試合後に自身のツイッターで、猿の鳴きまねをするなど差別的なチャントやコールがあったことを匂わせた。それらのコールを行ったサポーターに対し、苦言を呈するメッセージを投稿している。

「2018年だっていうのに、まだスタンドで猿の鳴きまねをするレイシストたちがいるって本当か? 僕たちが勝ち上がる間、残りのELの試合はテレビで観てくれるよう祈っているよ」との文章の後に、「#SayNoToRacism(人種差別にノーを)」「#GoWatchBlackPanther(黒豹を見にこい)」というハッシュタグをつけ、鮮やかに抗議してみせた。

 バチュアイは今冬、チェルシーからレンタル移籍でドルトムントに加入。ここまで公式戦5試合に出場して5得点と、早速存在感を発揮している。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180223-00719896-soccerk-socc