サッカーJ2は25日開幕し、ロアッソ熊本の11季目のリーグ戦挑戦が始まる。運営会社アスリートクラブ(AC)熊本の永田求・会長兼社長(67)に、今後の長期的な経営強化策などを聞いた。(野方信助)

 −昨季は過去最低の21位。オフには織田秀和ゼネラルマネジャー(GM)や渋谷洋樹監督を迎え、体制を刷新しました。

 「織田GMは判断が早く、仕事も早い。渋谷監督は負けたときの悔しさ、勝ったときの喜びを知っている。2人とも最高の人材。神様が巡り合わせてくれたのかもしれない」

 −熊本地震から4月で丸2年を迎えます。県民のシンボルチームとして、どのような復興支援活動に取り組みますか。

 「4月15日のホーム戦は今年も震災復興支援マッチとして実施するよう準備に入った。シーズンを通して県民に元気を与えたい」

 −J1参入を目指すためには、AC熊本の経営規模の拡大も欠かせません。

 「現状の収入は7億5千万円程度。次のステップに行くためには、10億円台に増やさないといけない。これまでスポンサーと入場料、グッズ販売が収入の3本柱だったが、それ以外の新たな収益源を検討していく」

 「また、プロバスケットボールの熊本ヴォルターズと共同で新スポンサーに営業ができないかなど、いろいろなアイデアを考えている」

 −会長専任時代から無報酬を続けています。

 「ロアッソ熊本の仕事はお金じゃなくて、ライフワーク。この年齢になっても熊本のシンボルチームの手伝いができるのはありがたいこと。今期は社長給与が浮いた分、社員の給与改善に取り組んだ。数年かけて給与を県平均の水準に近づけ、これまで以上のモチベーションを引き出したい」

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