http://www.sankei.com/pyeongchang2018/news/180219/pye1802190090-n1.html
2018.2.19 18:17

 いくら「親バカ」でも、何もそこまで。ただ、自分たちで楽しむ世界旅行の一環と考るなら、あり得なくはない…。

 18日、平昌五輪フリースタイルスキー・エアリアルに出場したミーシャ・ガッサー(スイス)の父グイド・フビラー(55)、母リタ・ルットマン両氏がスイス・チューリヒを自転車で出発し、約1年かけて平昌にたどり着いたことが話題となっている。息子の試合を見るためだ。

 スイスからイタリア、クロアチアなど欧州7カ国、トルコ、アルメニア、イラン、アゼルバイジャンなど中東・中央アジア9カ国、タイ、ラオス、カンボジア、韓国のアジア4カ国の20カ国10000マイル(1万6000キロ)を走破。

 むろん、北朝鮮国内は走ることができず、中国政府からも許可が下りなかったため、途中で航空機も利用した。「完全走破」とはいえないが、米紙ワシントン・ポスト(電子版)は「10000マイルは10000マイルだ」と、その“偉業”をたたえる。

 父フビラー氏はロイターテレビに対し「私たちを心待ちにしている息子がいた。心が震えた。言葉もない」などと感動した様子で旅程を振り返った。

一方、ガッサーは「私の父はクレージー。彼は若いころ、スカイダイビングもやっていた。(挑戦を)しなければならなかったのだろう…」と笑った。

 標高5000メール前後のタジキスタンの秘境、パミール高原越えは苦しかったようだ。ただ、2人は「身体よりも精神の旅となった」と満足の表情を浮かべているという。

ミーシャ・ガッサー
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