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2018年2月13日8時10分

 稲垣吾郎(44)が、阪本順治監督の最新作「半世界」に主演することが決定した。13日、オフィシャルファンサイト「新しい地図」公式サイトが発表した。草なぎ剛(43)、香取慎吾(41)とともに短編オムニバス映画「クソ野郎と美しき世界」(4月6日公開)に出演するが、単独での映画への主演は16年末のSMAP解散以来、初めて。

 稲垣は、美しい地方都市で父から継いだ炭焼き職人を続ける紘を演じる。「演じるにあたっては、今もまだ模索中なのですが、本当にすてきな脚本でした。昔から阪本監督作品の大ファンでしたのでとてもうれしく光栄に思います」と阪本監督との初タッグを喜んだ。

 紘のかつての同級生で、故郷に帰ってきた元自衛官の瑛介を長谷川博己(40)、同じく同級生の光彦を渋川清彦(43)、紘の妻の初乃を池脇千鶴(36)が演じる。稲垣は長谷川、渋川との共演について「男3人でこの世代というのはテレビドラマでもなく、最近見たことのない映画になるのではないでしょうか。僕自身、男同士の作品があまりなく、こういった設定の山の男役でとても新鮮です。長谷川さんも泥臭い感じの役柄はなかったので普段とは違う役柄で3人の関係性をどう作っていくのか楽しみです」と期待した。

 長谷川は「作家性の強い作品だと思います。読むたびに考えさせられたり、これはどう意味なのかとか、読めば読むほどいろいろな味が出る感覚がしました。これから撮影に向けてどう構築していこうか模索している最中です。監督の作品はとても好きですし、作品ごとに違う雰囲気がするので、阪本監督とご一緒できることを今からすごく楽しみにしています」と期待した。

 渋川も「男3人の同級生の話で、その地方にいる人たちの群像劇ともいえる物語で、率直に僕の好きなお話でした。阪本監督の作品に出るのは念願でした、大変うれしいです」とコメントした。

 阪本監督はオリジナル脚本の作品について「『半世界』は私が以前より求めていた世界観を実現するものです。小さな物語ではありますが、グローバルとは相対するもうひとつの世界を、多彩な俳優陣を得て存分に描きたいと思います。稲垣氏はさまよう心を、長谷川氏は感情の揺らぎを、渋川氏は不変の意志を、池脇氏は未来への追求を、それぞれの感性と力技で演じてくれることでしょう」と語った。

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