日本ハムのドラフト1位・清宮幸太郎内野手(18)=早実=が31日、
憧れのダイヤモンドバックスのザック・グリンキー投手(34)と対面した。
痛めている右手親指の影響でキャンプは一部別メニューでのスタートが濃厚の中、
元気をもらえる出来事だった。

 キャンプイン前日で合同自主トレが休みの中、清宮はクラブハウスで治療に専念した。
患部については「良くもないし悪くもない」。もどかしい日々を過ごしているルーキーにとって
テンションが上がる遭遇があった。

 「グリンキーに会えました」。ダイヤモンドバックスが誇る通算172勝右腕で、
サイヤング賞受賞歴もあり、年俸は破格の3440万ドル(約38億円)。
キャンプはダイヤモンドバックスの施設を使うことから、出発前に会ってみたいと話していた大物だ。

 きっかけは谷ヘッドトレーナー。グリンキーが以前在籍したドジャース時代から親交があるため、
この日施設内にいたグリンキーにあいさつに向かった。
すると、その情報を聞きつけた清宮はもれなく後をついて行ったという。
「気がついたらついてきていた」と谷ヘッド。メジャー選手用のウエート室で感激の対面を果たした。

 その際清宮はトレーナー室にたまたま置いてあったラグビーボールを持っていたため、
グリンキーからは「君はラグビー選手か」と声を掛けられた。
英語で自己紹介し、背番号が同じ「21」であることや、中学時代にドジャースの試合を観戦した際に、
グリンキーの登板試合だったことなどを伝えた。
そして谷ヘッドから清宮が何歳に見えるか聞かれた右腕は「22歳」と回答。
ヘッドが「日本で一番注目を集めている18歳」と返すと、グリンキーは「がんばってくれ」と激励し、
自ら記念撮影を提案したという。

 「他ならこういう人たちと会うこともないし、ここに来たからこそのこと。良い経験ができている」と清宮。
キャンプインは一部別メニュースタートになる見込みだが「やれることをしっかりやりたい」と
決意を新たにした。帰る際、空にはスーパームーンが上った。
月に照らされた表情はワクワクで満ちていた。
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