MLB機構は31日(日本時間2月1日)、2018年中にはメジャー全30球団の本拠地のダグアウト端まで防球ネットが設置される見通しであることを明らかにしたことを、米国紙「ニューヨーク・タイムズ」が同日付で報じた。

マイコラスが米球界へ、日本経由でメジャー復帰後に開花。”逆輸入”を果たした6人

 同紙によると、ダイヤモンドバックスとレイズが防球ネットの設置を明言したことで、全30球団がネットの設置に取り組むことが決まったようだ。

 昨季のメジャーリーグでは観客に打球が直撃する事故が相次ぎ、ヤンキー・スタジアムだけでも3人が打球で負傷していた。特に、9月に2歳の少女に約170キロのファウルボールが直撃し、命に別状はなかったものの顔面骨折の大怪我を負った事故は客席・選手のどちらにも大きな衝撃を与え、以降は選手側からも安全対策を求める声が多くなっていた。

 球団側は今まで客席からの視界が悪くなることから設置に難色を示していたが、昨季は事故が相次いだことから安全性を高める方向にシフトしたようだ。なお、3件の事故が起こったヤンキー・スタジアムでは機構で推奨された内野席だけではなく、外野席にもネットを延長して安全対策を行う予定だ。

 コミッショナーのロブ・マンフレッド氏も安全対策について問題を提起しており「しっかりと防球ネットで安全に配慮した席を増やし、球場に来る野球ファンに座席の選択肢を広げることはとても大切だ。そして、メジャーリーグの球団がネットの範囲を広げ、安全が保障された座席が増やす方向であることは実に喜ばしい」と話し、各球団の動きを称賛している。

2/1(木) 16:59配信
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20180201-00010006-baseballc-base

写真
https://amd.c.yimg.jp/amd/20180201-00010006-baseballc-000-1-view.jpg