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2018-01-28

第一生命保険が全国の児童(小学6年まで)を対象に行なったアンケート調査・第29回「大人になったらなりたいもの」が今月の5日に発表され、男の子の部門で15年ぶりに「学者・博士」が1位を獲得した(それまでは7年連続「サッカー選手」)。
2014年来、立て続けに日本人がノーベル賞を受賞しているからなど、さまざまな理由がささやかれているが、ここにきてある“異説”が浮上している。特撮ヒーロー『仮面ライダー』(テレビ朝日系)の主人公の職業が子どもたちの憧れに影響しているというのだ。
これまでの主人公と言えば、“無職”のイメージが強く、いわば“仮面ライダー”が職業だった。しかし近年は、ライダーたちが何だか“エリート化”しているという。過去の仮面ライダーの主人公たちの職業の変遷を見てみよう。

現在放送されている『仮面ライダービルド』の主人公・桐生戦兎は、平成仮面ライダー史上最高のIQを誇る天才物理学者。
“変身”には動物や機械など、さまざまな物の力が封じ込められたアイテム「フルボトル」2本が用いられ、次々と完成していくフルボトルを「実験」と称して戦いの中で組み合わせながら、ビルドの姿(フォーム)を変えていくというもの。
その変身シーンではいかにも難しそうな数式が並び、まさに“理系ライダー”のかっこよさを演出している。

この『ビルド』の職業が、先のアンケート結果の「学者・博士」の1位にも少なからず影響しているのではないか? 前年2016年のアンケートではベスト5内に6年ぶりに「医者」がランクインしているが、これも『仮面ライダーエグゼイド』の主人公が研修医だったためとの説があるのだ。
2014年の『仮面ライダードライブ』の主人公(竹内涼真主演)も、警視庁の特状課巡査から最終的には刑事ドラマでもおなじみの「捜査一課」に配属されてエースになるという、刑事としてはエリート中のエリート。
そして、2014年、2015年の同アンケートでは「警察官・刑事」がともに第3位にランクインしている(2015年の『仮面ライダーゴースト』の主人公は“幽霊”だったため、アンケートへの影響の可能性は除外)。
近年仮面ライダー主人公の職業はエリート化の兆候にあると言っていい。その職業が子どもの夢に影響を与える可能性は非常に高い。そこで、過去仮面ライダーの職業と、その背景を考えてみよう。

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