サッカー・U−23アジア選手権1次リーグB組(16日、日本3−1北朝鮮、中国・江陰)1次リーグ最終戦が行われ、B組で既に8強入りを決めている日本は北朝鮮に3−1で勝ち、3連勝で同組1位突破を決めた。

第2戦から先発全員を入れ替え、今大会初先発したチーム最年少のMF伊藤洋輝(18)=磐田=が2アシストと大暴れ。3連勝に大きく貢献した。日本は19日の準々決勝でA組2位のウズベキスタンと対戦することが決まった。

 霧雨を切り裂く左足からのプレースキックに、ゴール前でDF柳が左膝で合わせて先制点が決まった。前半32分、MF伊藤が左サイドからのFKでアシストを決めた。

 「GKが出られないところにうまく蹴ることができた。柳くんがうまく合わせてくれました」

 同43分にもゴール左へドリブルで駆け上がり、ゴール前へクロスを供給しMF三好のゴールをおぜん立て。2アシストに「2試合出番がなかったので、アピールしないといけないと思っていた」と納得の表情だ。

 チーム最年少で、まだ高校3年生。だが「ピッチに入れば年齢は関係ない」と、臆するところはない。宿舎の同部屋は同じ18歳だが1学年先輩のFW田川で「友達みたいに接しています」とリラックス。森保監督が「キックに自信があると聞いていたので…」と、この日のキッカー役に“強心臓男”を抜擢した。

 昨年は磐田U−18に所属しながら、2種登録でトップチームの練習に参加。同じレフティーで磐田の“大先輩”39歳のMF中村俊輔とは食事をしたり、サッカー談義をしたりで盛り上がる仲だ。「俊輔さんから『モッタ(イタリア代表MF)みたい、お前』と言われたときは、うれしかった」と笑う。

 中村は伊藤について、「高校生であそこまで仕上がっている選手を見たことがないし、騒がれないのがおかしいくらい。シュートがすごく、1ボランチでもやれる選手」と絶賛していた。その“予言”通りの大活躍だ。

 「決勝トーナメントは総力戦になる。1試合でも多く戦いたい」と伊藤。連覇へ向けて、まずは19日の準々決勝・ウズベキスタン戦を勝ち抜く。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180117-00000027-sanspo-socc

◆伊藤 洋輝(いとう・ひろき)1999年(平11)5月12日、静岡市生まれの18歳。5歳からフットサルを始め小3でサッカーに転向。磐田U―15、磐田U―18と進み、昨年5月にプロ契約と2種登録を完了。8月からトップチームの練習に参加中。14年にU―15で年代別代表に初選出以降、16歳でU―18など飛び級選出が続く。家族は両親と姉。1メートル88、79キロ。血液型A。利き足は左。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180117-00000050-spnannex-socc