そして誰もいなくなりそうな雲行きだ。

4日に行われた日本相撲協会の臨時評議員会。議題は、昨年12月28日の臨時理事会で提案された貴乃花親方(45)の理事解任案だ。

11時から始まった評議員会は、約1時間で終了。全会一致で貴乃花親方の理事解任が了承された。相撲協会の歴史の中で、理事が解任されたのは今回が初だ。

「(貴乃花親方は)日馬富士関の暴行問題で報告義務を怠り、危機管理委員会の調査の協力も拒否した。公益法人の役員としては考えられない行為であり、(役員としての)忠実義務を大きく違反している。この問題がここまで大きくなり、長引いた(原因)と言えます」とは、会見に出席した池坊議長。

評議員会では貴乃花親方が12月20日の臨時理事会で配布した書面も参考にされたが、これはむしろ貴乃花親方にとって逆効果だったようだ。

「読みましたが、『弁明はちょっとおかしいのでは?』と思った。危機管理委員会のその後の聴取で本人が話していたことと、事実関係が違っていた部分もあった。事実関係は非常に重要ですから」(池坊議長)

■大嶽、二子山両親方も……

評議員会のメンバーは全部で7人。千家評議員と海老沢評議員は欠席したため、この日の出席者は5人。このうち大嶽親方、二子山親方の2人は貴乃花親方のシンパといわれる。仮に解任案に賛成か反対かで採決を取った場合、議長を除いた4人の投票となり、親方2人が反対すれば2対2。議長決裁まで持ち込めたのに、貴乃花親方のシンパ2人は反対をしなかった。

報道陣から「評議員に『この解任案でよろしいですか?』と聞いて、決まったのか?」と聞かれた池坊議長は否定し、こう続けた。

「大事なことなので、それはしませんでした。この解任案に賛成の方は挙手をお願いします、と言ったら、4方が手を挙げられた」

要するに“身内”まで貴乃花親方の責任は大きいと判断、公然と意思表示をしたことになる。(以下省略)
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ソース/日刊ゲンダイ
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/sports/220635/1