プロレス界のレジェンド、藤波辰爾(63)が1日、スポーツ報知の新春インタビューに応じ、
“格闘王”前田日明(58)の現役復帰を呼びかけた。

デビュー45周年記念イヤーの昨年は主宰する「ドラディション」にベイダー(62)、ミル・マスカラス(75)の海外のレジェンドレスラーを参戦させた藤波。
「必ず前田をリングに上げる」と格闘レジェンドを招聘する決意を明らかにした。

◆「変なこだわりを捨てて上がって欲しい」
藤波の初夢は、前田の現役復帰だった。
「今年は、前田日明、あいつをリングに上げます」 強い覚悟で断言した。

前田は、1999年2月21日、横浜アリーナでアレクサンダー・カレリンとの試合で引退した。現在は、格闘技大会「THE OUTSIDER」を主宰。
さらに今年はヘビー級の新たな格闘技大会を開催する方針を掲げている。

「これまで復帰を要請したことはありません。ただ、前田には、いつも会うと“やれよ。リングシューズ持ってきたか”っていうんですよ。
そうすると彼はまんざらではない様子なんですね。
一度、引退したから、これだけリングに上がることが空いちゃうと不安もあるでしょう。
あと、変にファンから裏切りとか言われることを気にしている。でも、ボクは前田がリングに上がることでガッカリするファンはいないと思うんですよ。
変なこだわりを捨てて上がって欲しい」

前田が上がれば、86年6月の大流血戦となった伝説の大阪城ホールでの藤波との再戦、さらには長州力(66)との因縁対決、
藤原喜明(68)とのUWF再結成など「金曜8時」に熱狂した昭和のプロレスファンにとって限りない夢が広がる。
「これは、リップサービスじゃなくていつも彼に言っていることなんです」

前田参戦へ藤波は本気で動くという。また、ベイダー、マスカラスに続く海外のレジェンド招聘にも意欲を見せた。

「ファンからの声で一番は、ボブ・バックランドが多いんですね。あとマスクド・スーパースター、エル・カネックも多い。
カネックは今も元気でリングに上がれる体をしているらしいです」

エル・カネック(65)とはジュニア時代に抗争を展開。中でも1978年3月30日に蔵前国技館で藤波との対戦が予定されていたが独断で帰国。
「敵前逃亡事件」として今も語り継がれている。

「この前、ファンから言われたんです。“藤波さん、知ってますか?来年、蔵前での敵前逃亡から40年ですよ”って。
こっちも記憶にないことをファンは覚えているんですね。敵前逃亡を今のファンが知っているのかどうかはともかく、
そのファンは、自分のためにかなえてくれということだと思うんですね。ありがたいことです」

今年は敵前逃亡から40年。長い時を経た決着戦にも興味を見せた。
今年も「ドラディション」は4月と10月にツアーを開催する予定。さらに新たな動きも意欲を見せる。(以下略)

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180101-00010000-spht-fight