インディアンスなど米球界でのプレー経験を持ち、今オフ、チーム統轄本部プロスカウトとして古巣日本ハムに復帰した前BC石川の多田野数人氏(37)が28日、エンゼルス大谷翔平投手(23)にエールを送った。

 千葉・鎌ケ谷で取材に応じた多田野氏は「ファイターズでやってきたことをそのまま出してもらって、世界で通用する選手になってほしい。日本だけでなく世界の人たちに『大谷はすごい。こんな選手になりたい。こんな選手を見に行きたい』と言われるようになってほしい。それくらいのことを日本ハムでやってきていますから」と期待した。

 大谷の日本ハム入団時の印象について「礼儀正しかったですし、練習も一生懸命やる。野球中心の生活も、ずっと変わらない」と評価。その上で「日本では実績を築きましたけど、アメリカではまた1からのスタートになる。でも周りをリスペクトしながらやっていけば、実力はあるのですぐに向こうも認めてくれるでしょう」と話した。

 多田野氏自身もアスレチックスの3A時代にエンゼルスの本拠地アナハイムと同じ、カリフォルニア州のサクラメントでプレーしたことがある。「カリフォルニアは気候が温暖で雨も降らないですし、すごく調整がしやすいと思います。アナハイムはスタジアムもきれいで本拠地としては良いと思う」と説明した。

 米球界で最初に不便に感じたことについては「意外と野球面では苦労はしなかったです。生活ですね。ほしいものが手に入らなかったり。食事で頼みたいものが頼めなかったり」という。大谷の米国での成功は、生活面でいかに周囲がうまくサポートできるかにかかってくるかもしれない。

12/28(木) 17:48配信 日刊スポーツ
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