日本相撲協会は28日、東京・両国国技館で臨時の理事会と評議員会を開き、元横綱日馬富士が秋巡業中の10月下旬に起こした傷害事件で、
協会への報告を怠った巡業部長の貴乃花親方(元横綱)への処分内容を協議する。一部の理事からは、弟子の指導ができなくなるなどの
業務停止を求める意見が出ている。

 貴乃花親方は、被害者の貴ノ岩の師匠。相撲協会の危機管理委員会から、要請された貴ノ岩への聴取協力を何度も拒んできたことも
問題視されている。

 危機管理委は25日、外部理事の高野利雄委員長(元名古屋高検検事長)らが、代理人弁護士を同席させた貴乃花親方から聞き取り調査を
済ませた。関係者によると、親方は巡業部長の責務は果たしていることなどを主張し、弁明した。

 相撲協会は20日に開いた臨時理事会で、既に引責引退した元日馬富士を「引退勧告相当」とし、暴行現場にいながら防ぐことができなかった白鵬、
鶴竜には報酬減額の処分を科した。貴乃花親方は危機管理委による聴取が終わっていなかったため、処分が先送りされていた。 

時事通信
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