「他人事としか思っていないのか、まるで自覚がないのか……。ちょっとフツーじゃありませんでしたよ」

 ある親方がこう話す。

 20日に行われた相撲協会の臨時理事会。暴行事件の関係者に処分が下るとあって、
被害者の貴ノ岩(27)の師匠である貴乃花親方(45)の言動に注目が集まった。

 これまで「何を言われようが弟子を守る」と言い続けてきた。加害者の日馬富士をはじめ、暴行現場に同席していた白鵬、
鶴竜への怒りはすさまじいだろうし、沈黙を守ってきた理由や言いたいことを言って当然と、だれもが思った。

 ところが、だ。貴乃花親方は白鵬らの処分や理事の発言を気にするどころか、
積極的に発言するわけでもない。あろうことか「居眠り」をしていた疑いもある。

 冒頭の親方が言う。

「出席した理事たちも貴乃花親方の様子をかなり気にしていた。それが予想に反して、やけに静かだなと思っていたら、
いつの間にか両目をつぶっていたというんだな。実際に寝ていたかどうかはわからないが、集中してないというか、
話をきちんと聞いている様子はなかったらしい。八角理事長が貴乃花親方に質問した途端、慌てていたそうだからね。
何を聞かれても『いや、別にないです』とか『特に』といった調子。今後の再発防止策に関して理事がひとりずつ
意見を求められた際も『別にないです』だったというから、とてもじゃないが真剣に考えているとは思えない。
理事会後、出席した理事たちは口々に『アイツ、寝てたぞ』『理事長に名前を呼ばれて飛び起きたんだろう』と話していたと聞いた」

 居眠りが疑惑か真実かはともあれ、貴乃花親方が心ここにあらずだったことは疑いようがない。

 貴乃花親方は「大義」や「改革」といった言葉を好む。支援者に宛てたメールには「角道を取り戻すことのみ、
私の大義であり大道であります」などとつづっているという。

 しかし、いくら大層な言葉を並べたところで、本当に中身はあるのかとクビをかしげたくもなる。
少なくとも協会の今後を左右する理事会でボンヤリしながら、「角道を取り戻す」も何もないだろう。
まして、この日は弟子の貴ノ岩の救済策も議題に上った。それすらも関心がないというのであれば、
親方としての資質そのものまで疑いたくもなるのだ。

 貴乃花親方の処分は28日の理事会で決まる。危機管理委員会はそれまでに貴乃花親方を聴取。
責任の有無を含め、理事会で処分を下すことになった。

12/22(金) 9:26配信 日刊ゲンダイDIGITAL
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画像 「別に」を連発した貴乃花親方(C)日刊ゲンダイ
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>>2に続く