12月17日放送のドラマ『陸王』の第9話で松岡修造が見せた渾身の演技に大きな反響が寄せられている。
アパレルメーカー『フェリックス』社長の御園丈治(松岡修造)は、宮沢紘一社長(役所広司)に『こはぜ屋』の買収を持ち掛ける。

この買収の真の目的は、こはぜ屋が持っている『シルクレイ』というランニングシューズのソール素材のライセンスが欲しいためだった。
ある日、御園は「自社のことを知ってほしい」と宮沢を釣りへと誘う。

そこで、御園の身の上話が展開された。
会社を立ち上げ、大変だったときのこと、妻を亡くしたことなどを明かしたのだ。

「松岡は、妻を亡くした哀愁を見事に演じていました。
台詞の流れもいいですし、滑舌もきれいで、感情もうまく乗っていました。
演技はかなり上手で、これならほかのドラマからもオファーが来そうです」(芸能関係者)

宮沢社長は御園を信頼し始めた。
その一方、御園はある日、スポーツ用品メーカー『アトランティス』の小原賢治(ピエール瀧)から会食へと誘われる。
この会食での話題も、シルクレイについてだった。

「このとき御園は、こはぜ屋を買収したらシルクレイでひと儲けできるとあくどい顔をします。
この松岡の表情も圧巻で、並み居る俳優にとっても手本になりそうな、唇だけのにやけ方は悪魔のようでもありました」(同・関係者)

何十年も俳優をやっているかのような演技
かくして、宮沢は会社の売却ではなく、“業務提携”という方法を思い付き、御園に話を持ち掛ける。と

ころが御園は、こはぜ屋の財務状況では業務提携できないと言う。
「御園社長、うちを支援してください。」と頭を下げる宮沢。

しかし、交渉は決裂し、御園は「御社は後悔することになる」と捨て台詞を吐いた。
このとき宮沢が「ばかにしないでいただきたい! 後悔するのはあなたの方だ!!」と叫ぶと、御園は顔のほほの筋肉を痙攣させて怒りをあらわにした。

「松岡はこのとき、肩でも怒りを表現するのですが、こうした一連の動きを見ていると、もはや演技は何十年もやっているような錯覚をしてしまいます。
よほどセンスがあるのでしょう、松岡は」(演出家)

この陸王での松岡の演技を見て、いくつかの来年のドラマからゲスト出演のオファーがあったという情報もある。
“俳優・松岡修造”の来年がとても楽しみだ。

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