「池の水全部抜く…」で座間・立野台公園にはカモが戻ってきた!
2017年12月14日17時0分 スポーツ報知
http://www.hochi.co.jp/entertainment/20171214-OHT1T50135.html

立野台公園の池を優雅に泳ぐカモ(座間市提供)
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テレビ東京系の人気バラエティー「池の水ぜんぶ抜く大作戦」で、外来種生物の駆除などを行った神奈川・座間市の立野台公園内の池に、ここ数年見られなかったカモが戻ってきたことが分かった。

座間市公園緑政課の小西宏典係長(52)によると3、4年前までは100羽近くいたカモが最近はほとんど姿を見せなくなっていたという。水面にいたカモが突然、水の中に引き込まれたのを見たという情報もあり、番組で7月末に池の水を全部抜いて大調査したところ、外来種生物のワニガメ、アカミミガメ(ミドリガメ)などが見つかった。

中でも1匹捕獲したワニガメは体長約80センチメートルもあり、雑食性だが特に動物性のものを好むため、このカメが池の生態系に何らかの影響を及ぼしていた可能性が高い。

これらの外来種を排除したところ、毎日のように公園を訪れている地元住人から11月24日に「カモが戻ってきた」という連絡があり、小西係長も2羽の姿を確認した。その後も3羽、4羽とカモの飛来が見られるようになっている。

スポーツ報知では以前、同番組で池の水を入れ替えた千葉・習志野市の森林公園にカワセミが戻ってきたことを取材して報じた。同番組MCのココリコ・田中直樹(46)から「(今後も)抜いた後(の追跡取材)はスポーツ報知さんにお任せ」という指令?を受けて立野台公園も取材したところ、やはり自然環境の変化が起こっていた。

記者が取材に訪れた日は残念ながらカモの姿は見られなかったが、後日、小西係長が6羽のカモが気持ちよさそうに泳ぐ様子を撮影し、提供してくれた。「『あっ、カモがいる!』と住民が喜んでいてうれしかった」と小西係長。そして「池がきれいになったのはもちろんですが、今回の企画に多くの住民が参加することで地元のつながりが強くなったことが何よりも良かったです」と番組に感謝の気持ちを表していた。