【プロレス大賞】内藤哲也が2年連続MVP!「まさにデスティーノ」
2017年12月14日 06時04分
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2年連続でMVPに輝いた内藤
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今年で44回目を迎えた東京スポーツ新聞社制定「2017年度プロレス大賞」選考委員会が13日、東京・江東区の東京スポーツ新聞社で開かれ、最優秀選手賞(MVP)は新日本プロレスの内藤哲也(35)が2年連続2度目の受賞を果たした。授賞式は来年1月18日に都内のホテルで行われる。

最優秀選手賞の候補には内藤、オカダ・カズチカ(30)、ケニー・オメガ(34)の3人の名前が挙がった。オカダが年間を通じてIWGPヘビー級王座を防衛し続けて団体の柱として活躍した一方、内藤は真夏の祭典「G1クライマックス」を制覇した上に抜群の会場人気を誇った。

「実力のオカダ、人気の内藤」が選考委員の声を二分する中、常に自ら話題を発信し続けてファンを魅了した制御不能男が、1回目の投票で21票中15票を獲得して2年連続2度目のMVPに輝いた。

昨年のプロレス界を席巻したロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン旋風は今年も衰えることを知らなかった。上半期はIWGPインターコンチネンタル王者として4度の防衛に成功。6月11日の大阪城ホール大会で棚橋弘至(41)に敗れてベルトを失ったものの、8月にはG1を制し、来年1月4日の東京ドーム大会でのIWGP挑戦権利証を獲得した。

ICベルト破壊や、本紙を相手にしたファミレスでの食い逃げ連発など賛否両論の言動もあったものの、結果的にファンの注目は内藤に集中。年間約12億円というグッズ売り上げでも、ダントツの人気を誇っているのは事実だ。

2年以上連続でのMVP受賞はアントニオ猪木(1976〜78年と80〜81年)、ジャンボ鶴田(83〜84年)、天龍源一郎(86〜88年)、オカダ(2012〜13年)に次ぐ史上5人目の快挙となる。文字通り真のトップレスラーとして歴史に名を連ねた内藤は「まあ当然といえば当然の結果かな、と。まさにデスティーノ…運命ですよ」と勝ち誇った。

来年1月4日の東京ドーム大会で挑戦するIWGP王者オカダとの争いを制してのMVPだけに「まあ俺はオカダもケニーも出ているG1で優勝しているしね。彼の実力は認めますよ。でも実力以外の部分で足りないものがあるんじゃないですか?
その彼に足りないものを俺は持っているんでね」としてやったりの表情を浮かべた。

一方でMVP受賞会見にもかかわらず、ドーム決戦のIWGP・USヘビー級王座戦(ケニー・オメガvsクリス・ジェリコ)がダブルメーンイベントとなったことについては「新日本はいつまで海外の某団体にゴマをすっているんですか?
世界に発信しなければならないのは内藤対オカダじゃないんですか?」と毒を吐くことも忘れなかった。

いずれにせよタブーなき制御不能な言動は、今やプロレスファンの“民意”の象徴ともなりつつある。「来年も内藤哲也、LIJが様々な試合、話題で皆さまを楽しませることでしょう。3年連続のMVPになるのか、ならないのか…その答えはもちろん、トランキーロ!
焦んなよ」とニヤリ。2018年も、主役の座を譲るつもりはない。