「ここだったらチャンスが…」

 日本時間2日0時過ぎから始まったW杯ロシア大会の組み合わせ抽選会。空想を巡らせながら、日本の第4ポットの順番になると、ドキドキしながら見守った人も多いでしょう。結局日本(FIFAランク55位)が呼ばれたのは最後の32番目。31番目に韓国が出てしまった時点で32番目が決まり、

 「日本キター!」

 という興奮は味わえなかったけれども、結果はそんなに悪くない、わずかながら希望を持つことができる顔合わせになったと思います。

 第1シードの中で、ホスト国ロシアを除く最新ランキングでポーランドは下から2番目の7位(フランスが一番下で9位)。ドイツでプレーしている選手が多く、日本の海外組で最も所属先が多いのもドイツ。日本代表にとってブンデスリーガは第2の地元リーグみたいなもので、欧州NO1ストライカーの1人とされるレワンドフスキ(バイエルン)とのマッチアップ経験者は豊富。すごいストライカーですけど。ま、他の選手も同様で、先日のブラジル戦のように“立ち合い”で驚かされるようなことはないはず。丁寧に対応すればいい試合になりそう。

 セネガル(23位)戦ではハリル監督を招聘した強みが生かされるでしょう。ハリル監督は前アルジェリア代表監督で、フランス語圏のアフリカという共通点アリ。情報収集がはかどりそうです。エースストライカーのマネは、DF吉田とサウサンプトン時代の元チームメートなので対処法は熟知しているはず。またアフリカ勢とはW杯本大会で通算3戦2勝1敗と比較的相性が良いのも心理面で自信となりそう。

 そしてコロンビア(13位)とはブラジル大会(1●4)のリベンジマッチです。3年前の結果からハリルジャパンに自信満々で臨んできそうであるけれども、油断してくれたほうがつけいる隙はあるかも。南米予選では結構苦労していて、ストレート突破できるギリギリの4位通過。5位通過のペルーと最終戦で直接対決し、敵地で1−1と引き分けて滑り込んでるのです。そのペルーは大陸間プレーオフでニュージーランドと1勝1分けで32チーム目の出場国となっているだけに、現時点での力の差はランキング差ほどではないかもと読みます。

 なんだか書いているうちに突破できそうな気がモリモリと沸いてきました。しかし…

 ベスト8を狙って臨んだある大会のことを急に思い出してしまいました。油断は禁物…。とにかくポジティブに臨みたいものです。(記者コラム・西村 國継)

12/2(土) 7:04配信 スポーツ報知
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171202-00000085-sph-socc

過去の対戦成績
https://amd.c.yimg.jp/amd/20171202-00000085-sph-000-2-view.jpg