浦和レッズの日本代表DF槙野智章は今季、日本代表としてワールドカップ本大会出場権を獲得、クラブでAFCチャンピオンズリーグ(ACL)制覇を果たした。米「FOXスポーツ」アジア版のガブリエル・タン記者は、槙野こそがアジア最優秀選手賞を獲得すべきだったと独自の見解を示している。

 今年のアジアサッカー連盟(AFC)による最優秀選手賞は、準優勝アル・ヒラル(サウジアラビア)のシリア代表FWオマル・フリービーンが獲得。最終3人のノミネートは、フリービーンの他に、アル・アイン(UAE)のUAE代表MFオマル・アブドゥルラフマンと、上海上港(中国)の中国代表FWウー・レイだった。タン記者は、この人選に異議を唱えている。

「もし、3人の最終リストに槙野智章の名前があれば、代表でもクラブでも最高の結果を残した彼に並ぶ存在はいなかったはずだ。ACLで9ゴールを挙げたラファエル・シルバというヒーロー、MVPを取ったMF柏木陽介というプレーメーカーもいるが、槙野が浦和において決意あるディフェンスを見せ、全ての試合1290分プレーして3ゴールも決めた。攻守に多くの役割を果たしていたプレーは非常に重要なものだった」

 そして、欧州の事例も挙げつつ、「DFに賞を与えるならば、この2017年の槙野が最も良いチャンスだった。彼がノミネートされて、フリービーンを下回ったなら公正だが、少なくとも3人の候補には入るべきだった」としている。

なぜDFはアタッカーより評価低いと疑問視

「確かに選手の人気やユニフォームの売り上げを見れば、アタッカーが前にくる。クリスティアーノ・ロナウドはカゼミロやケイラー・ナバスより評価され、リオネル・メッシはセルヒオ・ブスケツやジェラール・ピケよりも上とされる。だが、2006年にはワールドカップを勝ち取ったイタリアからファビオ・カンナバーロがバロンドールを受賞した。重要なタックルやボールリカバリーを見せた選手が、なぜアタッカーより低く評価されなければならないのか」

 槙野は日本代表が11月に行った欧州遠征でも、アル・ヒラルと戦ったACL決勝でも、センターバックとして力強いプレーを見せてきた。タン記者は、今年のアジアベストプレーヤーという称号は槙野にこそふさわしいと主張していた。

12/1(金) 22:20配信
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20171201-00010024-soccermzw-socc

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