裸坊祭 熱気と興奮 防府天満宮

 西日本有数の荒祭りとして知られる「裸坊祭」が25日、防府市の防府天満宮で行われた。
「裸坊」と呼ばれる上半身裸や白装束姿の男衆約5000人がぶつかり合う勇壮なさまに、見物客らが見入っていた。

 同天満宮の祭神で、大宰府に左遷された菅原道真公の無念を晴らすため、
道真公の御霊を天満宮から約2.5キロ離れた御旅所まで運ぶ神事。

 午後6時、打ち上げ花火を合図に裸坊が一斉に拝殿になだれ込み、「兄弟わっしょい」の掛け声とともに
道真公の御霊を乗せた重さ500キロの「御網代輿」を拝殿から運び出した。

 御網代輿に触るとご利益があるとされ、裸坊たちは互いに体をぶつけ合いながら御網代輿に殺到。
会場は熱気と興奮に包まれた。

http://www.yomiuri.co.jp/local/yamaguchi/news/20171125-OYTNT50010.html
御網代輿を取り囲む裸坊たち
http://www.yomiuri.co.jp/photo/20171125/20171125-OYTNI50002-L.jpg