漫画家、小林よしのり氏(63)が26日、ブログを更新。「児童漫画のプロにとって児童は神聖だ」と題し、人気漫画「るろうに剣心」の作者、和月(わつき)伸宏(本名・西脇伸宏)氏(47)が児童買春・ポルノ禁止法違反(単純所持)容疑で書類送検されたことについて言及した。

小林氏は「漫画家が時々、児童に対するふしだらな事件を起こすと、つくづく情けなくなる。確かに見せしめで警察に発表され、世間の非難を浴びる気の毒さもあるが、相手が児童だと庇(かば)えない」とつづり、同業者の逮捕を嘆いた。

「才能があるのにどうして?とも思うし、児童に妄想を膨らませるのも内心の自由かもしれない。そこから名作や芸術が生まれる可能性もゼロではないから、表現者としては100%ダメだとも言い切れない」と表現者としての目線で分析。
複雑な心境をつづりながらも、自身も少年漫画誌で連載を持っていた漫画家として、「児童漫画を描くプロフェッショナルが児童にわいせつ目線を持つことが理解できない。同業者に強く批判もできないし、ただ情けないと言うしかない」と断じた。

和月氏は21日、女児の児童ポルノ動画を所持したとして、児童買春・ポルノ禁止法違反(単純所持)の疑いで書類送検された。

送検容疑は10月、自身の性的好奇心を満たすために、東京都内の事務所で18歳未満の女児の裸が写った動画が収録されたDVDなどを複数枚、所持した疑い。
和月氏は「児童の裸が好きで、購入していた」と容疑を認めているという。

「るろうに剣心」は、幕末に「人斬り」と恐れられた主人公の志士「緋村剣心」の、明治以降の生き方を描いた人気漫画で、週刊少年ジャンプ(集英社)に連載された。
今年9月からは月刊誌「ジャンプスクエア」で続編の「るろうに剣心−明治剣客浪漫譚・北海道編−」の連載が始まっていたが、集英社は「社として重く受け止めております。作家は、深く反省しています」とコメント。12月から休載すると発表した。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171127-00000530-sanspo-ent

小林よしのり氏
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