横綱・日馬富士(33)=伊勢ケ浜=に暴行を受けた前頭8枚目・貴ノ岩(27)=貴乃花=が来年初場所(1月14日初日・両国国技館)も休場する可能性が26日、浮上した。
関係者によると、師匠の貴乃花親方(元横綱、45)が、早くも初場所を休ませる意向を明かしているという。

日本相撲協会の聴取も貴ノ岩の体調を理由に拒否し続けており、初場所休場となれば真相究明が遅れるのは必至だ。
九州場所が終わり、今後は出場していた横綱・白鵬(32)=宮城野=らへ鳥取県警などの聴取が順次行われるとみられる。

渦中の貴ノ岩は初場所にも姿を見せないかもしれない。関係者によると、貴乃花親方は来年初場所も休場させる意向をもらしているという。
前頭8枚目で九州場所を全休し、初場所の十両落ちは決定的。連続全休なら幕下に陥落が避けられなくなる。

貴乃花親方が出場を許可しないのは、貴ノ岩の体調不良が深刻で、その状態が初場所まで続くと考えているから。
危機管理委員会は9日の時点で、貴ノ岩が相撲を取れることを確認したと発表。だが同委の再三にわたる聴取要請を拒否。貴ノ岩の状態が同日から悪化したと考えなければ説明がつかない。

ただ、貴ノ岩は所在不明で病院に行ったなどの情報はなし。相撲協会の要請に応じぬ一方で、
元小結・旭鷲山氏が貴ノ岩と電話で話すことを許しており、相撲協会側への不信感の表れとみられてもおかしくない。

この背景にあるものを、ある親方は「貴ノ岩は初場所も出ないでしょうね。出てこなければ(協会の)調査も進まないんだから」と長期化を画策する動きだと指摘し
被害者として警察の捜査を最優先したい考えだろうが、結果的に場所中から早期解決を目指す相撲協会側にとって障害となってい
解決が長引けば協会執行部の責任問題にも発展しかねず、協会幹部は「あの人が何を考えているか分からない」と嘆く。

初場所初日までは1か月半以上ある。その間、冬巡業(来月3日〜)もあり診断書はその都度必要だ。千秋楽のこの日も、貴乃花親方は無言。
本紙の取材には答えず、異例の早さで休場を決めようとする動きも含めて真意は不明だ。

◆九州場所後の流れ 27日には東京・両国国技館で横綱審議委員会の定例会合があり、現時点での日馬富士の問題に関して協会側から報告する。
早ければ同日に問題の酒席にいた白鵬と十両・石浦が場所中は対応できなかった警察の事情聴取を受ける。

28日には八角理事長が鈴木大地・スポーツ庁長官の元を訪れ、今回の問題を報告。午後には福岡に戻り、全関取を対象に暴力問題再発防止の講話を行う。
30日は両国国技館で理事会。同理事長だけでなく、伊勢ケ浜親方、貴乃花親方と問題を起こした2人の力士の師匠も理事として出席する予定。
12月3日からは冬巡業が始まり、貴乃花親方は巡業部長として参加することになっている。

◆貴乃花親方、打ち上げで激白「正当に裁きを」

沈黙し続ける貴乃花親方が、福岡・田川市で行われた千秋楽後の部屋の打ち上げパーティーで、後援者らに対し一連の暴行騒動について語っている映像を日テレが26日深夜に流した。
「貴ノ岩の容体は普通の転んだり普通に殴られたりしてできる傷ではありません」「正当に裁きをしていかなければいけない。

これが巡業部長の責任になります」などと語った。渦中の貴ノ岩の姿は見られなかった。
貴乃花親方はパーティー後、深夜の航空便で北九州空港から帰京。同日深夜1時前に羽田空港に到着したが、何も話さなかった。

写真
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11/27(月) 5:05配信 スポーツ報知
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171127-00000076-sph-spo

【大相撲】<貴乃花親方>千秋楽パーティーで“宣戦布告”「正々堂々闘っていく」
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