ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)の“怖さ”を日本も味わった。前日ブラジル戦の開始早々に初めて体験。
DF吉田のファウルがVARで認定され、3失点崩壊につながるPKを献上。後半は、DF酒井宏と競ったFWネイマールに警告が出た。
ただ、こちらはピッチ中央で大勢に影響がないのに、1分ほど待ち時間が発生。観客席からブーイングが飛んだ。

吉田は「アホなことした」と猛省した上で
「イングランドだったら全員ファウル。なぜ(肉弾戦が好まれる)プレミアがVARを導入しないか分かった」と戸惑った。
一方で「自分の理解不足が悪い。本大会でもやるんですよね?」と報道陣に逆質問した。
FIFAのインファンティノ会長が「サッカーの未来」とまで言い、W杯で導入する見通し。
新システムを無視するわけにはいかなくなった。

日本戦の前夜に行われたW杯欧州予選プレーオフ・スイス−北アイルランド戦では、スイスの選手のシュートがDFの右肩後部に当たり、決勝PKを獲得。
北アイルランドの監督が「VARがあれば…」と嘆き、物議を醸した。
JリーグではW杯翌年の19年から導入する可能性を模索しているが、直近のW杯まで残り7カ月。
世界との差を詰めるだけでなく、VAR対策も急務となった。【木下淳】

日刊スポーツ
吉田麻也「アホなこと…」W杯へ日本VAR対策急務
https://www.nikkansports.com/soccer/japan/news/201711120000041.html