元格闘家 大山峻護さんが振り返るグレイシー一族との死闘
2017.11.13
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/geino/217238
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今も現役時代(右)と変わらない体型を誇る/(C)日刊ゲンダイ

2001年、当時、無敗だったブラジルの総合格闘家、ヴァンダレイ・シウバとの試合で鮮烈な「PRIDE」デビューを飾った大山峻護さん(43)。クロアチアの“ターミネーター”ミルコ・クロコップら強敵との戦いで観客を沸かせ、PRIDEから離れた後も海外の団体で格闘家として活動、14年に引退した。今、どうしているのか。

■トレーナー業で引っ張りだこ

 大山さんに会ったのは、東京メトロ人形町駅からほど近いカフェ。現役時代と変わらない逆三角の体形にジャージー姿の大山さん、生き生きとした表情でこう語った。

「引退した直後、セカンドキャリアをどうしようかと、ものすごく悩んでいました。ちょうどそのころ、厚労省がメンタルヘルス不調の防止のため、企業にストレスチェックを義務づけたことを知ったんです。
そこで、自分の経験を生かして世の中の人たちに元気になってもらおうと思い、格闘技とフィットネスを融合させたオリジナルのメンタルトレーニング法『ファイトネス』を考案しました。現在は企業への営業とパーソナルトレーナー業を兼務しています」

スーツケースに背広とジャージーを入れ、企業向けの研修や個人トレーニングの合間に打ち合わせや商談に奔走する。

「研修の際は、僕の現役時代の話もさせてもらっています。『どういう思いでいると、壁や試練を乗り越えられるか』という話です。そうして、エクササイズをやってもらうと、みなさんの取り組み方が違ってくるんです」

 大山さんの「ファイトネス」はSNSを通じて知られるようになり、今や大手企業も顧客に。最近は高校・大学など教育機関でも指導するほか、芸能人や経営者からの個人トレーニングの依頼もこなす多忙な日々だ。