元世界王者カンチェラーラ氏、「隠しモーター」疑惑で調査対象入りか
11/10(金) 13:25配信
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自身の引退イベント「チャオ・ファビアン」で観客に手を振る元自転車ロードレースのファビアン・カンチェラーラ氏(2016年11月12日撮影、資料写真)。【翻訳編集】 AFPBB News

【AFP=時事】UCIロード世界選手権(UCI Road World Championships)元王者のファビアン・カンチェラーラ(Fabian Cancellara)氏が、隠しモーターを使用していた疑いで調査対象となる可能性が浮上した。
国際自転車競技連合(UCI)が9日、AFPの取材で明らかにしている。

 元プロサイクリストのフィル・ガイモン(Phil Gaimon)氏が執筆した新たな著書では、スイス出身の元スター選手であるカンチェラーラ氏について、
「映像を見てみると、彼の加速はまったく不自然だ。ペダルがひとりでに動いているようにみえる」と指摘されている。

 UCIのダビド・ラパルティアン(David Lappartient)会長はこれを受け、Cyclingnewsのウェブサイトで、「この背景に何があるのか正確に知る必要がある。
もちろん、皆さんのように私もすべてのうわさを耳にしており、事実を知りたい。だから、われわれは調査に乗り出すことになる。それが仕事だ」と述べた。

「このようなこと(機材ドーピング)が、プロの自転車競技では決して起きていないことを願っている。それが事実であれば、自転車競技のイメージにとって大打撃となってしまう。だからこそ、われわれは闘っていく必要がある」

 UCIの広報担当者も、「われわれの情報に新たな要素が加わらない限り、調査開始の可能性を除外できない」として、ラパルティアン会長のコメントを裏付けている。

 2016年に現役を引退したカンチェラーラ氏は、2010年のツール・ド・フランドル(Tour of Flanders)とパリ〜ルーベ(Paris-Roubaix)で優勝した際に、隠しモーターを使用した疑いが持たれたが、
これまですべての疑惑を否定している。【翻訳編集】 AFPBB News