流行語大賞 候補30語決定「低調な年」藤井フィーバー、ひふみん、空前絶後の、35億、忖度など
11/9(木) 14:00配信
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171109-00000101-spnannex-ent

 年末恒例「2017ユーキャン新語・流行語大賞」(現代用語の基礎知識選)の候補30語が9日、発表された。
今年は史上最年少プロ棋士の藤井聡太四段(15)が公式戦デビュー29連勝の新記録を樹立し、将棋界に脚光。将棋関連から「藤井フィーバー」「ひふみん」が選ばれた。将棋界初の年間大賞を狙う。
芸能関連からは「空前絶後の」「35億」、スポーツ関連からは「9・98(10秒の壁)」、政治関連からは「忖度(そんたく)」「ちーがーうーだーだろー!」「魔の2回生」、インターネット関連からは「インスタ映え」「フェイクニュース」「ユーチューバー」などが選ばれた。
今年の傾向について、同賞の事務局は「言葉そのものに勢いがなく、低調な年と言えるのではないか。息の長い流行語も少なく、事象をそのまま直接的に捉える言葉も多かった」と分析した。トップテン&年間大賞は12月1日に決まる。

 昨年は「神ってる」が年間大賞、「聖地巡礼」「トランプ現象」「ゲス不倫」「マイナス金利」「盛り土」「保育園落ちた日本死ね」「ポケモンGO」「(僕の)アモーレ」「PPAP」がトップテンに選ばれ、
事務局も「各分野で、バランス良く言葉が生まれ、豊作ともいえる年」。一転、今年は「言葉そのものに勢いがなく、低調な年と言えるのではないか。
息の長い流行語大賞も少なく、事象をそのまま直接的に捉える言葉も多かった。例年と比較すると、嗜虐性、負の言葉の多い年だったとも言える」とした。

 「その中でも、流行語とは言えないが、日本で初めて10秒の壁を破った桐生祥秀選手、29連勝の藤井フィーバーは希望を与えてくれた事象であった」と挙げたのが、藤井四段のフィーバー。
6月26日、公式戦29連勝を達成。勝敗を速報した後、対局場と中継を結んだNHK「ニュースウオッチ9」(月〜金曜後9・00)の平均14・2%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)の高視聴率をマーク。
対局を生中継したインターネットテレビ局「AbemaTV」の視聴数は歴代2位(当時)となる793万9000を記録。関連グッズも飛ぶように売れるなど、大きな話題を呼んだ。

 「ひふみん」は加藤一二三・九段(77)の愛称。藤井四段の公式戦初対局(16年12月24日)の相手が加藤九段、記録に残るプロ公式戦最大年齢差(62歳6カ月)の対局だったことから、さらなる注目を集めた。
6月20日の対局に敗れ、現役引退。もともとフジテレビ「アウト×デラックス」(木曜後11・00)に出演していたが、引退後は芸能事務所ワタナベエンターテインメントに所属。
愛らしいキャラクターが人気を博し、テレビ番組やイベントなどから引く手あまたになっている。