エンジン側の努力は完全スルー。アロンソがホンダを褒める日は来るか
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20171108-00010000-sportiva-moto
https://sportiva.shueisha.co.jp/smart/clm/motorsports/motorsports/2017/11/08/___split_42/
https://sportiva.shueisha.co.jp/clm/motorsports/motorsports/2017/images/FernandoAlonso20171108.jpg

「この3年間で初めて、僕らがベストマシンだったと思う」

 第18戦・メキシコGPの予選Q1で、トップのルイス・ハミルトンから0.192秒差の5番手タイムを刻んだフェルナンド・アロンソは、予選を終えてそう言った。

「自分たちがどこでどれだけ稼ぎ、(パワー不足による)ストレートでの不利でどれだけ失っているかはわかっている。それを計算すれば、トップのメルセデスAMGより圧倒的に速かったことになるんだ」

 アウトドローモ・エルマノス・ロドリゲスで、マクラーレン・ホンダは決して遅くはなかった。ただ、「車体はベスト」というのは明らかに言い過ぎだ。冷静なドイツメディアなどからは「本当にそう思うのか?」
と突っ込まれる場面もあったが、アロンソは持論を曲げなかった。それだけ、コーナリングのフィーリングは心地よく、マシンはレスポンスよく走ってくれたのだろう。

 しかしQ1で5番手だったのは、10台ものマシンが1回しかタイムアタックを行なわないなか、アロンソは2回目のフルアタックを敢行したからでもある。

 メルセデスAMGはQ1こそトップだったが週末を通してマシンに速さがなく、最終的にフロントローに並んだフェラーリとレッドブルはQ1でウルトラソフトより0.6秒も遅いスーパーソフトを履いてアロンソより速いタイムを刻んでいた。
つまり、それだけで実際には彼らと0.6秒以上の差があったことになる。

 また、トップチームは温まりの悪いタイヤを考慮して連続アタックができるよう、10kg以上も余分に燃料を搭載して走行していた。ハミルトンもセバスチャン・ベッテルも連続で7周を走り、3回の計測を行なっている。

 一方のアロンソは1回計測の3周のみのランを2回繰り返し、ともに燃料をギリギリまで削っての走行だった。10kg重ければラップタイムは0.31秒ほど遅くなるというから、
タイヤの差と合わせれば実際にはトップチームとは少なくとも0.9秒以上のタイムの開きがあったことになる。予選の間に路面状態の向上がほとんどなかったにもかかわらず、彼らのQ3タイムと比べれば1.222秒の差があった。

 たしかにパワー不足によって、1.3kmという長いメインストレートでタイムロスを喫したことは事実だろう。ストレートの最高速ではフェラーリと比べても12km/hの差があり、メルセデスAMGとは15.6km/hもの差になった。

 しかし車速の推移を見ると、DRS(※)ラインを通過する280km/h付近までは、メルセデスAMGと比べても差はほとんどない。失っているのはストレートの後半だけで、それほど大きなタイム差になっているわけではない。
決勝でもDRSを使うハミルトンをアロンソが何度もブロックしてみせたように、極端なスピード差があるわけではなかった。

※DRS=Drag Reduction Systemの略。ドラッグ削減システム/ダウンフォース抑制システム。

全文は記事でご覧下さい。