今季限りで楽天を退団した松井稼頭央外野手(42)が選手兼任コーチとして西武に復帰することが6日、決定的になった。
現役続行にこだわっている松井稼と古巣の思いが合致。
球界関係者によると、西武のほかに獲得調査を行っている球団はなく、交渉解禁となる12月2日以降に正式契約する方向。
メジャー経験のある現役最年長野手が来季、2003年以来、15年ぶりに懐かしいユニホームに袖を通す。

カズオが、15年ぶりに所沢に帰ってくる。
西武が松井稼の獲得に動くと公言する中、ほかに獲得調査をしている球団がないことが判明。
西武・鈴木球団本部長はこの日、「チームにはいろいろな面でプラスになる。
内外野を守れるし、プレーヤーとしてまだまだやれる」と、改めて松井稼を戦力として考えていると明かした。

日米通算2699安打、同464盗塁の卓越した技術と野球への真摯(しんし)な姿勢を高く評価しており、選手兼任コーチとしてオファーする。
すでに楽天からの退団は発表されているが、他球団との契約交渉が可能となる12月2日の自由契約選手の公示後、正式に交渉に入り、契約する方向だ。

今季44試合の出場にとどまった松井稼は、楽天で来季戦力外とされ、コーチ就任やフロント入りを打診されたが、現役続行の意志が強く固辞。
10月27日に楽天からの退団が発表された。
これに対し、鈴木球団本部長が「動きます。早めに会いたい」といち早く反応。
関係者によると、ラブコールに好感を抱いた松井稼も、古巣復帰に前向きとみられる。

松井稼はPL学園高から1994年ドラフト3位で西武に入団。
2003年オフにFA(フリーエージェント)権を行使して米大リーグのメッツに移籍するまで10年間在籍し、3度のリーグ優勝に貢献した。
97年から7年間背負った代名詞の番号「7」は空いており『MATSUI 7』が復活することも濃厚となった。

実績、知名度ともに抜群の松井稼には指導者としての期待も膨らむ。
「走攻守で(若手に)アドバイスができる」と鈴木球団本部長。今オフには1学年上の井口がロッテ監督に就任し、同学年の巨人・高橋監督は来季3年目を迎える。
西武・辻監督は来季が2年目。
今季は3年連続Bクラスから2位に躍進させ、長期政権も予想されるが、
現役時代に名二塁手として黄金時代を築いた指揮官のもとで帝王学を学び、次期監督になる可能性は十分にある。

日米を股に掛け、数々のプレーでファンを魅了してきた“レジェンド”松井稼。
2018年、現役最年長野手として、西武でプロ25年目のシーズンを迎える。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171107-00000504-sanspo-base
11/7(火) 5:00配信

https://nipponbaseball.web.fc2.com/personal/batter/matsui_kazuo.html
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