ミラノ大聖堂聖歌隊<グレゴリオ聖歌>と真言宗<声明>がコラボレーション
2017年 11月6日 18:12
http://music-book.jp/music/news/news/164754/f
http://newsimg.music-book.jp/news_images/images/1264601/large.?1509959570

ミラノ大聖堂聖歌隊による<グレゴリオ聖歌>と真言宗青教連法親会による<真言宗声明>。通常コンサートホールでは滅多に出会えない、二つの異なる宗教、異なる歌声のコラボレーションが2017年12月1日、東京・Bunkamuraオーチャードホールにて実現する。
天上から舞い降りる静かな安らぎと喜びの音楽<グレゴリオ聖歌>と、地から湧き上がる魂の音楽<真言宗声明>、どちらも1000年を超える歴史を持ち、伝承され続けてきた宗教音楽。
それぞれの独自の音楽が響きあい、そして重なり合い、現代社会にも通用する普遍的な祈りと、感謝による特別な時間が生まれる。
その東西の祈りの歌声の対比。そしてその融合から生まれる、新しい世界を“コンサート”として聴けるのは極めて貴重なことだ。

<グレゴリオ聖歌とは?>

−西洋音楽の源とされる聖歌−
その起源は8世紀の終わり頃に遡る、ローマ・カトリック教会で用いられる単旋律、無伴奏の宗教音楽。
現在の五線譜の原型である「ネウマ譜」と呼ばれる譜面にラテン語で書かれたものが今日でも残されている。
ミサや聖務日課といったカトリック教会の典礼で歌われるラテン語の歌で、レパートリーは全て暗記され、口承されてきたと考えられている。
言葉の抑揚と旋律の動きに合わせた特有のリズムを持っている。その豊かな旋律にのせて語られる聖書の言葉、祝祭の内容を伝える言葉、神をたたえる言葉は、
天上から舞い降りる、永遠のなかに漂うかのような響きで、1000年の歴史を持つ聖歌にふさわしく、安らぎと静かな喜びをもたらす。
ミラノ大聖堂聖歌隊