J1北海道コンサドーレ札幌MF河合竜二(39)が、40歳になる2018年も札幌の一員として戦う。
チーム最年長の河合が、クラブと来季の契約を結ぶことが3日、分かった。
プロ21年目の今季は、主に3バックの中央で19試合に出場している(3日時点)。
今季までの契約だったが、延長条件だった一定試合数出場をクリアと、自らの力で来季契約を勝ち取った。
札幌では3人目となる40代選手の河合が、J1定着へチームをけん引していく。

 40歳になる来季、河合がさらに輝きを増す。今季は11試合でスタメンを張るなど19試合に出場。
次節の清水戦(18日)に勝てば2001年以来のJ1残留が決まるという現状。
その一翼を担った活躍で、来年の契約をつかみ取った。
3日に札幌・宮の沢で行われた練習を全てこなした河合は、引き続きJ1での戦いが濃厚な来季へ向け
「もっとやれると思うし、もっと出られる自信がある。45歳まで札幌でやりたい」と意を強くした。

 今季の契約を結んだ際、一定試合数に出場すれば、来季については自身の決断に委ねられる付帯条件があった。
迎えた自身5年ぶりのJ1舞台で「一つのミスが失点につながる日本最高レベルでの久々の戦いは、
やっていてヒリヒリしたし楽しかった」と言うように、大きな刺激となった。
同時に「足りない部分も分かったので。このまま終わっては悔しいとも思った」とやり残しも感じた。
それだけに、札幌での現役続行は当然の流れだった。三上大勝GM(46)も「本人が勝ち取った結果なので」と評価。
近日中に正式契約を結ぶ。

 札幌で40代でプレーした選手は、1998年に41歳で引退したGKディドと、
45歳の2012年まで3年間所属したFW中山雅史の2人のみ。
来年7月14日の誕生日から3人目の40代プレーヤーとなる河合だが、歩みを止めることはない。
今も週1回、札幌厚別に1人で通い、陸上の世界ジュニア日本代表歴がある仁井有介氏に走法を学んでいる。

 「今が人生で一番速いくらい。色々努力しないと」と言うほど、プラスになるものを練習などに取り入れている。
衰えぬ向上心を持つ“赤黒の男”河合が、来季もピッチを全力で駆け回る。