では、NHKが本当に必要なのか考えてみたい。
NHKは国営放送ではなく、直接的な国家の支配を受けない公共放送ということに
なっている。なぜ、公共放送が必要かといえば、民放の場合、
スポンサーや関連企業などの影響を受けやすい構造にあり、国家からも企業から
も独立した存在を担保するためである。
また、営利を目的とした民放だけでは、人口が少ない地域で難視聴地域や
視聴できない地域が生まれるためでもあった。
そして、これがNHKの報道以外の娯楽放送が認められてきた要因でもある。

しかし、現在、これはすでに破たんしており、NHKは歴史的役割を終えている
ともいえる。なぜならば、NHKは紅白歌合戦がその典型であるが
大手広告代理店や芸能事務所と密接な関係にあり、完全な独立構造にはない。
逆に独立させれば番組を作れない構造にあるといえるのだ。
また、難視聴地域対策という側面でも衛星放送とインターネットの普及で
不要な存在になってしまっているのである。
つまり、すでにNHKは公共放送としての役割を終えているといえるわけである。

さらに、B-CASにより、スカパーのようなペーパービューでの課金が可能であり、
受信機を持っているからという理由で課金する今の仕組みは時代遅れで
あるわけだ。見たい人だけがお金を払い見ればよく、
それはすでに可能なのである。
http://ironna.jp/article/5094?p=2