将棋の公式戦歴代新記録29連勝を樹立した史上最年少棋士で中学3年生の藤井聡太四段(15)が2日、大阪市福島区の関西将棋会館で「第76期C級2組順位戦」の6回戦に臨み、
先手の脇謙二八段(57)を70手で破り、順位戦無敗の6連勝を決めた。公式戦通算成績は49勝6敗(テレビ未放映分除く)。

藤井四段は10月25日に名古屋大学教育学部付属高校への進学を発表。同26日に収録済みだった銀河戦が放映されているが、この日が進学発表後初めての公式戦だった。
終局後、藤井四段は「対局に臨む上ではいつも同じ気持ち。特に変わったというところはありません」と平常心を強調。「軽率な一手があり、苦しくなったが、中盤からは優勢とまではいかないけど、かなり盛り返せたかな」と勝因を語った。

高校進学の決断については「これからの3年間で将棋が強くなるとともに、将棋とは違った世界でいろんなことを吸収したいと思った」と説明。勉強のため、将棋の研究に費やす時間は減るが
「もちろん時間的制約はある程度はあると思いますが、その中で集中してやれれば。これからが大事な時期」と言葉をかみしめた。

順位戦は将棋の最高峰「名人」へとつながるリーグ戦。C級2組は一番下のクラスで、昨年12月にデビューしたばかりの藤井四段は、同組の棋士50人中45位。
1年に10局指し、上位3人がC級1組へ昇級できるが、成績が同じならランク上位者が優位となるため、1期抜けには全勝が望まれる。

藤井四段は「ここまで全勝で来ることができたので、残り4戦、全力を尽くしたい。順位戦に参加するからには昇級を目指すのは当然。
全勝はもちろん難しい事と思いますが、そこを目指して一局一局、頑張っていきたい」と意欲を見せた。

11/2(木) 20:57配信 スポーツ報知
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