31日、日本シリーズ第3戦は、ソフトバンクが3-2でDeNAに3連勝。いよいよ「4タテ」が現実味を帯びてきた。

 第一戦は10-1と打線爆発で完勝、2戦目は緊迫した展開になるも、今宮のヘッドスライディングの微妙な判定で逆転し、4-3。3戦目も接戦にはなったが結局3-2。1点差が2試合続いたものの、そこには絶望的な「差」があるように見えて仕方がない。

 ここまで一方的に倒される試合が続くと、改めて「パ高セ低」を感じざるを得ない。リーグ3位のDeNAとリーグ1位のソフトバンクという差も出ているのだろうが、仮にCSを広島が勝ち上がっていれば......。

「ソフトバンクに主導権を握られ続けているDeNAに、CSで広島はいいようにやられていましたからね......どちらが上がってきても、ソフトバンク相手との結果は変わらないように思います。CSでは楽天に苦しめられましたが、日本シリーズではもはや余裕すら感じられます。やはりパリーグのレベルでしょうか。交流戦でもソフトバンクは優勝していますし、セリーグは全球団『カモ』状態。第1戦の打線爆発時には『公開処刑』なんて声まで出ましたね」(記者)

 もはや日本一は絶望的なDeNA。ここから4連勝の可能性は限りなく低いだろう。「4タテ」のほうが現実味があるだろう。

 DeNAが日本シリーズ進出を果たした際には、「CSの意義」などの論争も巻き起こったが、ここまでセとパの実力差がある現実を考えると「日本シリーズ不要論」すら飛び出しそうだ。


「今年ソフトバンクが日本一になれば、5年連続パリーグの優勝。交流戦もパ球団が開催13年中12回優勝し、総勝敗も12回パリーグ。

これでは『セはパの2軍』と呼ばれても仕方がないですよ。ドラフト戦略から育成なども含め、圧倒的な差があります。今年の日本シリーズは、その現実を残酷なまでに突きつけるものになりそうですね」(同)

 果たして「公開処刑」完遂となるのか。DeNAの意地に期待したいところだ。

http://biz-journal.jp/i/gj/2017/11/post_4878_entry.html