プロ野球ドラフト会議で日本ハムから1位指名された早実の清宮幸太郎内野手(18)が通う東京都国分寺市の中華料理店「淡淡(たんたん)」は26日、看板メニュー「焼肉丼エッグマヨ」(680円)を「焼肉丼ハムエッグマヨ」に“進化”させて27、28両日に早実生限定で提供することを決めた。

 約20人の報道陣で埋まった「淡淡」店内のテレビで、川道清次店長(65)は清宮の行く先を見守っていた。日本ハムの交渉権獲得が決まると「7球団競合で日本ハムと予想してたのでビックリ。スッキリした顔してますね…。王貞治さんの(シーズン)55本、868本を超えるホームランバッターになってほしいです!」。王さんファンで本当はソフトバンクを希望していたが「どこに行っても応援します!」とうれしそうだった。

 早実校舎の近くにある「淡淡」は1982年オープン。2001年の早実校舎移転後は野球部員のスタミナを支えた。清宮の同僚になる斎藤佑樹投手(29)は数十回も通いつめた常連で、清宮も中等部時代に「淡淡デビュー」。今年9月、プロ行き表明の翌日も同店を訪れている。「いつも好青年ですね。『決断したんだね!』って言ったらニコッと笑ってました」

 清宮が毎回注文する看板メニューは「焼肉丼エッグマヨ」(680円)の大盛り(100円増)。スパイシーな秘伝のタレで焼いた肉に半熟の目玉焼きを乗せ、編み目状にマヨネーズをかけた丼だが、川道さんは食品メーカーである日本ハムの交渉権獲得に運命を感じ、通常版に日本ハム製のハム2枚をのせた「焼肉丼ハムエッグマヨ」の開発に着手。27、28両日、テストに臨む早実生限定でお値段据え置きで提供することを即断した。

 川道さんは「早実生のみなさんはもちろん、斎藤選手、清宮君、あと(2軍監督就任が決まったばかりの早実OB)荒木(大輔)さんも一緒に来てほしいです」。当然、3人の丼にも日本ハム製のハムをのせるつもり。来訪を心待ちにしている。(北野 新太)
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