◆2017年プロ野球ドラフト会議(26日)

 巨人は投手1人に対して野手7人の指名となった。即戦力右腕の1位・鍬原の後は、
7人連続で野手を指名。正捕手争いを活性化させる狙いもあり、2位、3位の上位では
社会人捕手を確保した。一見、偏ったドラフトには、明確な理由が透けて見える。

 一つは昨季とのバランス。昨年のドラフトでは1位の吉川尚を除き、6人が投手。畠、
池田が1軍で一定の結果を残し、大江、高田の高卒組も将来性を示したこともあり、
今年は昨年と真逆の指名陣容となった。

 さらに、若返りを図る球団は野手の高齢化に備えつつ、攻撃力強化を図った。田口や畠ら
若手投手が順調に伸びている投手に対し、野手は阿部、亀井、長野、陽岱鋼ら30代の選手が
中心という現状。指名した7人の野手のうち、6人が大学・社会人というラインアップに、
目的意識が強く表れている。来季の打線強化とスムーズな世代交代を進めたい思いが、
即戦力野手ぞろいのドラフトにつながったと言えそうだ。

スポーツ報知
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171027-00000089-sph-base