◇全日本大学選手権に初出場

 アメリカンフットボールの東海学生リーグで、国立の名古屋大が4年ぶり7回目の優勝を果たした。学生日本一を決める毎日甲子園ボウルにつながる全日本大学選手権への初出場も決定。躍進を支えたのは女性の学生スタッフ。特に戦略・分析面に携わる部門は、チームの頭脳になっている。

 1975年創部。スポーツ推薦はなく、フルタイムのコーチもいない。入部してくる選手はほとんどがアメフット未経験者だ。私立大との戦力差を埋めるために、スタッフが専門分野でスペシャリストとして活動する。

 選手57人に対してスタッフは42人と多く、うち40人が女性。3部門に分かれ、他チームのスカウティングやプレーの考案を担う戦略・分析▽トレーニングメニューなどを提案するトレーナー▽チケット販売や試合の集客に関わる広報−−に分かれる。

 情報収集が勝敗の鍵を握るアメフット。戦略・分析部門には15人が所属し、攻撃や守備など三つの担当に分かれる。対戦相手の映像をパソコンで分析。傾向などを丸裸にしていく。選手に相手の特徴を伝え、戦略を提案、勝利への道筋をつける。

 女性スタッフが多い理由を、4年生の安藤真帆・スタッフリーダー(21)は「サポートではなく、戦力として活躍できるから」と語る。選手と同じくらい重要な仕事を任されていることが、魅力になっている。戦略・分析部門で自チームの守備を担当する4年生の福永真由香さん(21)は「選手の力を底上げする土台になっている」とやりがいを口にした。大学で初めてアメフットに関わり、ルールを学ぶことからスタートした学生たちが、かけがえのない戦力になっている。【藤田健志】

10/24(火) 13:00配信
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