浅野忠信が民放の連ドラ初主演を果たしたことでも話題を呼んでいる木曜ドラマ「刑事ゆがみ」(フジテレビ系)。12日に放送された初回の平均視聴率は7.6%だったものの、ネットをはじめマスコミ関係者からは「面白かった」と好評を集めている。

「88年に『3年B組金八先生III』(TBS系)でデビューしたものの、撮っては放映するテレビの機械的なサイクルに肌が合わず、浅野はずっとドラマを敬遠してきました。ところが、今年の1月にスタートした連ドラ『A LIFE〜愛しき人〜』(TBS系)でキムタクと共演して以来、ドラマの魅力に目覚めたようです」(テレビ誌ライター)

「A LIFE」では、大病院の副院長で外科医師という真面目な役どころだったためか、「浅野の演技がテレビドラマには重すぎる」といった意見もあがっていたという。しかし今回は得意の刑事物。撮影はそんな懸念も吹き飛ばすように本人もノリノリだ。

 特に注目すべきは、浅野と20歳差でバディを組む神木隆之介の存在。

「真実解明のためには法律違反の捜査も厭わない適当刑事の浅野がボケなら、正義感と上昇志向の強い若手刑事役の神木がツッコミ役。大先輩の浅野に鋭いツッコミを入れる神木のまさに“神対応”が、いいリズムを生み出しています。ツッコミの切れ味を鋭くするために、本番だけでなく普段から浅野をイジリまくっているのだとか」(前出・テレビ誌ライター)

 第1話を見た視聴者の反応も概ね好評。「浅野・神木のバディの仕上がり最強!」「始まってすぐいつもと違う神木隆之介を見れてニヤニヤしました」「スーツにリュック姿の神木is最高」とのコメントがネット上に躍った。

「映画『るろうに剣心 京都大火編』『るろうに剣心 伝説の最期編』『神様の言うとおり』などでは魅力的な悪役を演じるなど、神木は子役から演技派俳優に脱皮しつつある。今回のドラマでは、激しいアクションにも挑戦。浅野を相手に、どんな化学反応を起こすのか楽しみですね」(番組関係者)

 皮肉にも「フジテレビなのに面白い」と評価されるこのドラマ。回を追うごとに数字を伸ばせば、映画化も期待できる物語。実現すれば、逆風続きのフジテレビにとって、久々の明るいニュースになるのだが。

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