◇フェニックス・リーグ 阪神1―0西武(2017年10月12日 南郷)

 阪神・藤浪が12日、「みやざきフェニックス・リーグ」の西武戦(南郷)に先発し、
7回1安打11奪三振の快投を見せた。右打者へ死球を与えても崩れることなく、
復調ぶりを披露。CSファイナルSでの登板に望みをつないだ。

 「バランスも良かったですし、悪くなかった。結果どうこうよりも、課題を持っていたので、
それができたことが良かった」

 2回までのすべてのアウトを三振で奪うなど格の違いを見せつけた。唯一の被安打は3回先頭。
8番・藤沢を詰まらせた二遊間へのゴロが二塁内野安打になっただけだ。150キロ前後の速球と
140キロ弱のカットボールを軸に西武打線に何もさせなかった。

 “課題”も乗り越えた。7回2死無走者から初球直球がすっぽ抜けて駒月の背中を直撃。
今季は死球がきっかけに崩れることが多かったが、続く右打者の熊代に対して制球を乱すことなく
見逃し三振。「感覚が良かったので」と意に介さず、7回を103球でまとめた。

 今後について高橋2軍投手コーチは「1軍の戦力として見てもらってると思うし、
こちらでしっかり調整してほしい」と同リーグでの再度の登板予定を明かした。ただ、
山田2軍監督代行は「いつ呼ばれるか分からないからね」と緊急招集の余地に言及。
好調を維持していれば、1軍投手陣の状況次第で広島とのファイナルSで投げる可能性も
わずかに残る。苦しんだプロ5年目。秋の決戦のマウンドに上がる日は来るのか。(巻木 周平)

スポニチ
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171013-00000029-spnannex-base