http://www.bbc.com/japanese/41564611

ドナルド・トランプ米大統領の最初の妻、イバナ・トランプさんがテレビ番組で「ファーストレディは私」と語ったことをめぐり、現トランプ夫人のメラニアさんは報道官を通じて、「注目されたがりで自分勝手」な発言だと批判した。

イバナさんは米ABCテレビの番組「グッドモーニング・アメリカ」に出演した際、2週間に1回ほどトランプ大統領と話すと語り、「ホワイトハウスの直通番号を持ってますけど、メラニアがいるから彼(トランプ大統領)に電話はあまりしたくないんです」と述べた。

「嫉妬とかそんなものを、いっさい引き起こしたくないんです。基本的に私が、最初(ファースト)のトランプの妻。私がファーストレディ、そうでしょう?」

10日発売の著書「Raising Trump(仮訳:トランプを育てる)」を宣伝中のイバナさんは、1977年にトランプ氏と結婚。しかし1990年代に、のちに2番目の妻となるマーラ・メイプルズさんとトランプ氏との不倫をめぐって離婚した。

イバナさんはトランプ氏との間に、ドナルド・ジュニアさん、イバンカさん、エリックさんの3人の子供をもうけている。

<番組の公式アカウントは、「イバナ・トランプさんは父親としてのトランプ大統領について、『乳母車を押して(ニューヨークの)セントラルパークに行くような父親ではなかった』と語った」とツイートした>
これに対して、メラニア夫人は報道官を通じて、厳しく反論した。
ステファニー・グリシャム報道官は文書で、「トランプ夫人はホワイトハウスをバロン君(夫妻の息子)と大統領にとって、自分たちの家と呼べるような場所にした」と述べた上で、「(メラニア夫人は)ワシントンでの生活が大好きで、合衆国のファーストレディとしての役割を名誉に思っている。自分の立場を子供たちへの支援に役立てるつもりで、本の販促に利用したりしない。先妻の発言には明らかに、実質的な内容が伴っていない。残念ながら、単に注目されたいだけの、自分勝手な真似だ」と批判した。

大統領夫人と先妻が公の場で衝突したのは、今回が初めての様子。トランプ氏のほかに離婚経験のある大統領は、故ロナルド・レーガン氏のみ。

(英語記事 Melania Trump hits back at Ivana 'first lady' jibe)

2017/10/10

イバナ・トランプさん(写真左)と現在のトランプ夫人、メラニアさん(同右)
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