■第1戦は1-1ドロー、大陸間プレーオフ進出へホームで大一番 

ロシア・ワールドカップ(W杯)のアジア・プレーオフ第2戦、オーストラリア対シリア戦は10日にシドニーで行われる。第1戦は先制したオーストラリアが終了間際に失点し、1-1のドロー決着。大陸間プレーオフ進出への切符は第2戦の結果に委ねられることになったが、アンジェ・ポステコグルー監督は運命のシリア戦に向けて「愚か者になる」と語った。スポーツ専門テレビ局「FOXスポーツ」オーストラリア版が報じている。

 シリアの政情不安を受け、中立地マレーシアのマラッカで行われた第1戦。オーストラリアは前半40分にMFマシュー・レッキー(ヘルタ・ベルリン)が放ったシュートを、ゴール前に走り込んだFWロビー・クルーズ(ボーフム)が押し込んで先制した。しかし、後半40分にゴール前の競り合いでレッキーがファウルを取られてPKを献上。シリアのFWオマール・アル・ソーマ(アル・アハリ)に決められ、試合終了目前で勝利を逃した。

“背水の陣”となる第2戦は10日にオーストラリアのホームで行われるが、ポステコグルー監督は前日会見で「私は愚か者になる」と独特の表現で決意を語った。「毎試合ラストゲームのつもりで臨んでいる」という指揮官にとって、「全てが特別な試合」。次のシリア戦に勝利すれば、北中米カリブ海予選4位チーム(現時点でパナマ)との大陸間プレーオフに進めるが、すべきことはシンプルだと力説する。

「我々の目標は明確。我々は勝つ、それだけだ。相手を倒すこと以外のことを考えると、厄介な状況に陥るからね。我々は自分たちのフットボールをすればいい。アグレッシブに、攻撃的にプレーしたい」

ケイヒルの起用などスタメン変更も視野

 大一番だけに、地元オーストラリアのメディアでは37歳のベテラン、ティム・ケイヒル(メルボルン・シティ)の起用法に注目が集まっている。記事では「ポステコグルーは(第1戦を含めた)180分でのアプローチをとっている」とし、「(ケイヒルは)我々にとってオプションだ。我々は予選を通じて違うフォーメーション、選手を使ってきた」と指揮官のコメントを紹介しながら、複数人のスタメン変更を予想している。

 そして、名前を挙げて期待を寄せたのが、第1戦はベンチスタートだったMFトム・ロギッチ(セルティック)だ。

 189センチの長身に似合わず技術に定評があり、鋭い飛び出しからゴールを狙う24歳についてポステコグルー監督は次のように語っている。

「トミ(ロギッチ)の存在は我々にとってすごく大きく、(W杯予選では)ゴールとアシストで貢献してくれた。ゲームを支配し、国をステップアップさせる存在になったが、彼にはもっと、もっと重要な選手になってほしい。彼は間違いなく重要な局面でスペシャルな何かをもたらせる。我々は“良い武器”を持っている」

 果たして、4大会連続5回目の本大会出場を達成できるのか。サッカルーズ(オーストラリア代表の愛称)の命運やいかに――。

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10/10(火) 10:20配信 
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