日本サッカー協会の田嶋幸三会長(59)は「香川が心配? うーん…。でも今までよりは良くなってきているからね。これからでしょう。応援してあげて」とかばったが、協会幹部は「ハリルホジッチ監督になってから真司が良かった試合がない。根本的に合っていない」と指摘する。

 香川自身は「個人としての色を出そうとやっている中で、前に速かったり、球際だったりを求められるけど、それでは守るだけのサッカーになってしまう」。攻撃的なプレーを心がけてはいるものの、現代表の戦い方と自分のプレースタイルがマッチしていないジレンマを明かしている。

 そんな中、香川と交代で投入されたMF小林祐希(25=へーレンフェイン)が周囲を生かすパフォーマンスで存在感を発揮。「チームと同じことはできた。評価? それは監督が決めることなので、自分でどうこうはない。でもチームメートは『良くできていた』と言ってくれたので」と淡々と語った。

 劣勢だったチームは小林の投入でバランスを取り戻した。香川が担当したCKキッカーを務め自慢の左足で非凡なキックを披露。終盤に投入されたMF倉田秋(28=G大阪)も、短い時間ながらも決勝ゴールを奪い、背番号10の存在はかすんだ。
 香川は「危機感は常にある。プレッシャーは感じている」と話しているが、果たして、ハリルホジッチ監督は新戦力が台頭する中でどんな決断を下すのか。
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