ドラフト2位の古谷優人投手(18)が、チーム今季最終戦となる8日の楽天戦で「歴史的デビュー」を飾る可能性が高まった。
CSを見据え7日に11選手が出場選手登録を抹消され、空いた枠で初昇格が決定。
高卒左腕が新人年に初登板すれば、球団では1967年の上田卓三以来50年ぶりとなる。
ライバルは「同期のドラ1全員」と負けん気の強さは人一倍。
ファームで力を蓄えた最速154キロ左腕が、今年の球団の新人一番乗りでデビューする。

球団史に名前を刻む準備は整った。筑後で練習を終えた古谷が、心を躍らせながら杜(もり)の都に旅立った。
「まさか今年(1軍に)呼ばれると思っていなかった。素直にうれしかったのと驚きが大きい。
自分らしさを出せればいい」。高卒左腕では球団50年ぶりとなる1年目でのデビューに期待が膨らんだ。

レギュラーシーズン最終戦に向け、工藤監督は7人の若タカを呼んだ。中でも注目はルーキーの古谷だった。
指揮官は「展開にもよるから(投げるかは)分からない」と明言こそ避けたが、先発武田は5イニング程度の予定。
「ここで投げることで今後のモチベーションにもつながる」と続け、古谷にデビューの機会が巡ってくる可能性は高そうだ。

今季の古谷はまず3軍で研さんを積み、2軍昇格後は先発、中継ぎで計11試合に登板した。
高校時代の最速に1キロ及ばなかったものの、プロ入り後も153キロをマーク。
「自分が思い描いていた1年目より、それ以上の結果が出た。投げるスタミナはついたかな」と自己評価。その“ご褒美”が今回の1軍初昇格だ。

「(1軍は)目標ではあったけど、同期の藤平(楽天)、堀(日本ハム)が投げている中で悔しい思いを持ってやってきた。
自分はドラ2だからこそ、ドラ1に勝ちたい。そこに負けないようにやっていきたい」

先にデビューを果たした同期の名前を挙げ、口調は熱を帯びた。同じチームでも大卒で5球団競合の田中より先に1軍昇格。
9月29日には藤平と堀の投げ合いをテレビで観戦し、さらに気合が高まった。
「ドラフトにかかったときからドラ1全員の名前を覚えて、この人たちには負けないようにと思った」。激しい闘争心を隠すことはしない。

マウンドに立てば、球団では半世紀ぶりの歴史的なデビューとなる。Koboパーク宮城には家族も観戦に訪れる予定。
「球速が何キロとか気にしないで、しっかりと腕を振っていければいい」。希望に満ちた18歳が、仙台で衝撃のデビューを飾る。

◆古谷優人(ふるや・ゆうと)1999年2月19日、北海道幕別町生まれ。札内南小4年で野球を始め、江陵高では1年春から主戦投手。
3年夏は北北海道大会2回戦の旭川西戦で自己最速の154キロをマーク。準々決勝の釧路工戦で8連続を含む大会新の20奪三振を記録し同校初の4強進出の原動力となった。
今季は2軍戦11試合に登板し1勝2敗、防御率4.09。176センチ、76キロ。左投げ左打ち。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171008-00010004-nishispo-base
10/8(日) 11:01配信

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