マインツの日本代表FW武藤嘉紀は、6日の国際親善試合ニュージーランド戦で2年ぶりとなる代表での先発出場を果たした。

しかし、期待されていたゴールは叶わず、納得のいくパフォーマンスを見せられなかったストライカーは、ロシア・ワールドカップ(W杯)へ向けて「エゴイストになる」と宣言した。

 ニュージーランド戦で左ウイングに入った武藤は、ワントップで起用されるマインツとは異なり、サイドを何度もドリブルで疾走。しかし、今季クラブで5得点を挙げ、ストライカーとして覚醒した男は、代表戦で不完全燃焼に終わったと肩を落とす。

「良いところもありましたけど、やっぱり得点に絡まなきゃいけなかったですし、納得いったかと言われるとちょっといってないので。もし次チャンスあったら決めないといけないなと思っています」

 2年ぶりの代表スタメンは足りない部分が浮き彫りとなる一戦だったようだ。「入り方は良かったですし、自分自身、前半のシュート決めないと」と、前半の決定機を逃したシーンについて反省を口にしている。

「大迫(勇也)選手とのコンビネーションという面で新しいものを見出したと思いますし、お互いでチャンスを作ることができた」と、センターフォワードの大迫との連携に言及。

さらに「追い越したり、そういったところで上手くいったと思います」と左サイドバックのDF長友佑都との関係性には一定の手応えをつかんでいるが、まだまだアピール不足は感じているという。

■原口や乾とは“違うタイプ”が「自分の役割」

 これまでチャンスがあまり与えられていなかっただけに、ロシアW杯まで残り8ヶ月の準備期間ではなりふり構わず自分をアピールしていくと語っている。

「(原口元気や乾貴士とはまた違うタイプか?)ですね。そうならないといけないと思います。それをやっていくのが自分の役割なので、どこで出ても良いプレーだったり結果というのは求めていきたいですね。チャンスがあったら、もっとエゴイストになっていきたいなと思います」

 自身に残る課題は「点だけですね」と語る武藤。「(得点が)一番評価されることだし、途中から出ても最初から出ても。自分でいけるところもパスを選んでしまったりしたから。

自分を出さないといけないかなと思っています」と得点への貪欲な姿勢を示している。代表での争いは熾烈だが、武藤はバヒド・ハリルホジッチ監督を悩ませる存在となれるだろうか。

10/7(土) 1:51配信 
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20171007-00010002-soccermzw-socc

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