通告の4日前に9回を打者27人で封じた男も……。

 発表された戦力外通告選手たちの名前を見て、アッと驚いた。

 ヤクルトの戦力外通告の中に、「投手・徳山武陽」の名があったからだ。

 通告のあった4日前、徳山投手はイースタンリーグの日本ハム戦に先発。9回を3安打10奪三振無四球で完封し、許した3人の走者も2つの併殺と牽制死1つ……。結局、“打者27人”で封じるすばらしいピッチングをやってのけていた。

プロ野球では、夏頃に来季の構想が作られる。

 同じヤクルトで、「外野手・原泉」もちょっと驚いた。

 今季のイースタンで、ついこの前までクリーンアップを打ち続け、打率は0.215と低かったものの11本塁打を放ち、チームでは廣岡大志内野手と並んで数少ない長距離砲の素材と考えていたからだ。

 ファームの試合結果を細かく見ていると、ある“傾向”が見えてくることがある。

 たとえば、イースタン、ウエスタンでずっとレギュラーを張ってきた選手が、夏を過ぎたある時期から、パッタリ試合に出なくなることがある。

 あれっと思っていると、10月に入って新聞に名前が出て、ああ、やっぱり……。

 来季の構想というのは、すでに夏のころに行なわれる「編成会議」で決まっているとも聞く。

 ヤクルトの2人の選手の場合は、まさに“それ”だったのかもしれない。
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20171006-00829017-number-base


参考 イースタンリーグ成績

徳山 武陽(28歳) 34試合登板 48.2回40三振 4勝1敗 防御率1.66 解雇
http://npb.jp/bis/2017/stats/idp2_s.html

斎藤 佑樹(29歳) 18試合登板 85.1回45三振 3勝7敗 防御率5.06 現役続行
http://npb.jp/bis/2017/stats/idp2_f.html