サッカーJリーグ3部(J3)藤枝MYFCの運営会社「藤枝MYFC」(小山淳代表)の筆頭株主で、クラブ創設者の小山氏が代表を務めていたJプレイヤーズと、主要スポンサーの静環検査センター(藤枝市、徳田茂代表)がクラブの株式譲渡交渉を進めていることが3日、関係者への取材で分かった。

 静環検査センターがJプレイヤーズの保有株式を大量に買い取る方向で調整していて、合意すれば、新たな筆頭株主として実質的に運営を主導することになる。

 静環検査センターは今季の藤枝のユニホームスポンサーで、選手の雇用先としてもクラブを支援してきた。関係者によると、合意した場合、小山氏はクラブに残るが代表を退任し、経営陣からも退く見通し。後任の代表には藤枝市のサッカー関係者を軸に調整を進めるという。

 クラブは2009年に当時県社会人リーグ1部の藤枝ネルソンを母体に発足し、14年にJ3に参入した。小山氏は国内初のインターネット会員オーナー制を掲げ、元日本代表DF斉藤俊秀氏を選手兼監督で招聘(しょうへい)するなど大胆な手腕で注目を集めた。

 だが、観客動員数は伸び悩み、運営手法などを巡って地元競技関係者の反発も招いていたという。ホームスタジアムの藤枝総合運動公園サッカー場の改修など、J2昇格に必要なライセンス取得に向けた機運醸成も困難な状況に陥っていた。地元政財界とつながりが強い徳田氏が主導する形で体制を刷新し、地域密着型クラブとして再出発を図るものとみられる。

10/4(水) 8:15配信 
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