巨人が外国人選手の調査を進めていることが3日、分かった。
主軸を担えるヤクルトのウラディミール・バレンティン外野手(33)、中日のアレックス・ゲレーロ内野手(30)ら大砲候補を軸に調査を本格化させる。

また、FA行使の可能性がある西武・牧田和久(32)、日本ハム・増井浩俊(33)、同・宮西尚生(32)各投手らの動向を注視していく。
チームは今季最終戦でヤクルトに逆転勝ち。来季、若手の飛躍を第一としつつ、弱点は実績者で補い、戦力を整える。

11年ぶりのBクラスに終わった巨人が、来季に向けて動き出した。この日で17年の全日程が終了。
初めてCS進出を逃した今季の戦いからウィークポイントを洗い出し、今オフの外国人調査を本格化させる。
日本で実績のある助っ人スラッガーの調査と並行し、補強ポイントに合致するFA選手についても今後の動向を注視していく。

助っ人ではバレンティンとゲレーロを中心に調査に乗り出す。球団はマシソン、マイコラス、カミネロ、マギーの4選手を高く評価。
来季も戦力構想の中心に据え、残留交渉を行う。一方、チームには今季、20本塁打以上の打者が0人。
本塁打が出やすいとされる東京Dを本拠地としながら、打線に破壊力を欠いた。
年間30発以上打った打者は13年の阿部(32本)以降、出ていない。
由伸監督は「一番、空気や流れを変えるのはホームラン」と話しており、球団も打線の中心に年間30発以上を期待できるスラッガーを据えたい考え。
日本での実績を重視し、今季で契約が切れるバレンティン、ゲレーロの名前が浮上している。

バレンティンは来日7年間で、故障に泣いた15年を除く6シーズンで30発以上。
11年から3年連続キングに輝き、13年には年間60発でプロ野球記録を塗り替えるなど、現役随一の長打力を誇る。
ゲレーロは来日1年目の今季、35本塁打。広いナゴヤDで大アーチを連発し、本塁打王をほぼ手中にしている。
外国人に関しては日本への高い適応力を実証している両者を中心に、調査を継続していくことになりそうだ。

FA戦線では権利行使の可能性がある選手の動向を注意深く見守る方針だが、中でも牧田、増井、宮西に注目しているとみられる。
今季は勝ちパターンの継投に苦しみ、マシソン、カミネロへの依存度が高かった。牧田はメジャー志向があるとされるが、先発、中継ぎ、抑えを高レベルでこなす下手投げは希少。
150キロ超の直球とフォークを武器に通算100セーブを達成した増井、10年連続50試合登板以上と無類のタフさを誇る宮西も、権利を行使すれば魅力十分の存在といえる。

今後はドラフトなどでの戦力整備と並行し、助っ人大砲やFA補強も選択肢に入れて編成業務に着手する。
若手の育成と強化を最大の課題としつつ、来季へ向けて、バランスのとれたチームを目指す。

◆ウラディミール・バレンティン(Wladimir Balentien)1984年7月2日、オランダ領アンティル生まれ。33歳。
2000年マリナーズと契約。09年途中にレッズ移籍。11年ヤクルト入団後、3年連続本塁打王。
13年にはプロ野球新の60本塁打。185センチ、100キロ。右投右打。年俸3億3000万円。

◆アレックス・ゲレーロ(Alex Guerrero)1986年11月20日、キューバ生まれ。30歳。
2013年にハイチへ亡命、同年ドジャース入り。14年にメジャー初昇格。
メジャー通算117試合、2割2分4厘、11本塁打、36打点。182センチ、99キロ。右投右打。年俸1億5000万円

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10/4(水) 5:02配信