J1北海道コンサドーレ札幌MF稲本潤一(37)が、469日ぶりにピッチに帰って来る。
16日のアウェー・神戸戦に臨むため、15日に札幌をたった遠征メンバーに、稲本が名を連ねた。
ベンチスタートが濃厚だが、右膝前十字じん帯を断裂するなどした昨年6月4日千葉戦以来となる公式戦出場のチャンスを得た。
2度の手術を乗り越えた男が、たどり着いた実戦機会で復活の時を待つ。

完全復活を果たす機会が、ついに来た。昨年6月以来のベンチ入りに、稲本がかける思いを口にした。
「1年3か月ぶりなので。雰囲気やモチベーションの上げ方なども感じながら、出られる機会があれば勝利に貢献したい」。
ピッチに立つ時を思い描きながら、準備を整えていく。

長い道のりだった。千葉戦で右膝前十字じん帯断裂など3か所を負傷。じん帯再建術を受けた。
リハビリを経て、1月の沖縄キャンプから「開幕戦出場」を目標に掲げて復帰を目指したが、
2月の熊本キャンプで右膝外側半月板と軟骨を損傷。2度目のメスを入れ、再離脱を余儀なくされた。

7月に部分合流を果たした際には「もうチームに迷惑をかけたくない」と、踏み出した一歩の喜びよりも、戦力になれないことを悔やみ、早期復帰を目指してきた。
5度の対外試合を経て、18日の誕生日直前に訪れたチャンスに「ようやくチームに絡めるようになった。
しっかり結果を出して帰って来られたら」。勝ち点取りという最高の形で、37歳ラスト試合を飾る決意を示した。

J1での最長連勝は、1998年と2001年の「3」。
前節の磐田戦で、J1では16年ぶりに連勝したチームの、タイ記録がかかる一戦へ、稲本は「全員が高い意識を持って戦えば、結果はついてくる」と、今季アウェー初勝利だけを見据えた。
敗れた試合では激しい表現も交え、的確に敗因を指摘する厳しさを持つ反面、普段はいじられ役もいとわない精神的支柱でもある稲本の存在は、3連勝へ、これ以上ない強みになる。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170915-00000208-sph-socc
9/16(土) 6:04配信