投打の「二刀流」で活躍している日本ハムの大谷翔平投手(23)が今季終了後にポスティングシステムを利用して米大リーグに挑戦することが13日、濃厚になった。

昨オフの契約更改交渉で、球団から2017年オフ以降の大リーグ挑戦を容認する意向を伝えられていた。
大谷が決断した場合、球団は希望を尊重することを基本的な方針としていた。

大谷は12日の楽天戦(札幌ドーム)に先発し、5回2/3、1安打4奪三振3四球無失点の内容で今季初勝利を挙げた。
2回1死一、二塁のピンチで茂木へ投じた3球目は、今季最速で自己最速にあと2キロに迫る163キロを計測した。

今季は故障を抱え、初登板の7月12日・オリックス戦はわずか1回1/3、29球4失点で降板。
前回の8月31日・ソフトバンク戦も3回1/3、64球4失点止まり。
ようやく、ネット裏に詰めかけた16球団32人の米大リーグのスカウト陣を満足させる投球を披露し、メジャー挑戦の準備は完全に整ったかたち。

この日のお立ち台では、「(今季初白星は)遅れてしまって申し訳なかったな、という思いがあります。
今日はいい投球が見せられて勝ててよかった」と控えめだったが、メジャー挑戦の気持ちは固まったようだ。

それにしても、楽天戦は、明らかなメジャー球団に向けた“見本市”だった。
チームはすでに5位が確定的で、この試合も結果次第ではCS進出の可能性が完全消滅するところだったが、
6回2死走者なしで投球数が78球に達したことから大谷はマウンドを降りた。

他球団の関係者には「大谷の体調はまだ1軍で先発する段階ではない。
回復具合を見せるための“オークション”のつもりなのだろうが、調整登板は2軍でやってくれと言いたい」と不快感をあらわにする向きもあったが…。

大谷は今季登板はあと2試合が見込まれ、次回は21日のソフトバンク戦(札幌ドーム)が濃厚だ。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170914-00000018-ykf-spo
9/14(木) 16:56配信