ポスティングシステムで今オフに適用されることになる「大谷ルール」は、現行通り譲渡金の上限2000万ドル(約22億円)になる可能性が高まった。
日本野球機構(NPB)の臨時社員総会とオーナー会議が13日、都内で開かれ、日本ハム大谷翔平投手(23)の大リーグ挑戦に備えて、
NPBと米大リーグ機構(MLB)の間で5月から交渉を続けてきたポスティングシステム改正協議の中間報告が行われた。
出席した巨人老川祥一オーナーによると、改正協議中の案は2案ある。現行制度では譲渡金の上限を2000万ドルに定めていたが、
改正案では選手が結ぶ契約の総額によって、大リーグ球団が日本球団に支払う譲渡金の金額が設定される。

◆A案 契約金と総年俸、出来高払いを含めた総額の15%

◆B案 契約金と総年俸、出来高払いの総額が1億ドル(約110億円)未満なら15%、契約金と総年俸の合計が1億ドル以上なら2000万ドルに固定する

交渉は獲得を希望する全球団と行えるが、MLBの新労使協定が締結されたため、大谷は大型契約は結べず、契約総額は最大1010万ドル(約11億1100万円)になる。
改正案が適用されれば、日本ハムに入る譲渡金は総額の15%の最大約1億6665万円。従来ルールより20億円以上安く、適正金額とはいえない。

日米間では「大谷ルール」として「25歳以下かつNPBで6シーズン未満の選手」の譲渡金は特例協議を行う見込みで、今オフの大谷に関しては、上限2000万ドルが適用される可能性が高い。
大谷以降の選手は大型契約を結ぶことで、2000万ドル以上の譲渡金を受け取る可能性もある。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170914-00002108-nksports-base
9/14(木) 7:44配信